「そういうことか」と思った、お供え物の持ち帰りの理由
秋彼岸に祖父のお墓参り|初めて一人で仕切った準備と、知らなかったマナー
A.Nさん
祖母が入院して、初めて「仕切る側」になった
お彼岸のお墓参りは、ずっと祖母が中心でした。花を用意して、お供え物を選んで、線香を持って。私は後ろをついていくだけでした。
今年の秋、祖母が体調を崩して入院しました。「彼岸の中日には行ってきてね」と祖母に言われ、初めて自分で準備することになりました。
正直、何を持っていけばいいかまったく分からなかったです。お花は?線香は?お供え物は? 一つ一つをネットで調べながら準備しました。
準備して初めて分かったこと
調べてわかったことをいくつかまとめます。
お花について
菊・百合・りんどうが定番でした。棘のある花(バラ)はNGと知らなかったです。スーパーの花売り場で「お墓参り用」と書かれた束が売っていて助かりました。左右2束を花立てに入れるのが基本と知りました。
線香について
屋外用は風に強い「杉線香(束線香)」が向いているとのこと。口で消してはいけない理由は「息は不浄なもの」という考えからだそうです。手であおいで消しました。
お供え物について
父の好きだった缶コーヒーと羊羹を持参しました。帰るときに持ち帰ることを初めて知りました。「カラスや虫を呼び込まないため」という実用的な理由と、「仏様が召し上がったので、おさがりとして家族でいただく」という意味があるそうです。
お参りを終えて、病室の祖母に報告した
お墓の掃除は、バケツに水を汲んで雑巾で拭きました。花立てに溜まった水を替えて、花を生けて、線香を立てる。
一通り終えて手を合わせていると、祖父に「ありがとう」と言えた気がしました。いつもは祖母に引っ張られてお参りしていたのに、一人でちゃんと向き合えた感じがしました。
帰り道、病室の祖母に電話しました。「ちゃんとやってきたよ」と言ったら、「そう、よかった」と言ってくれました。
来年は祖母と一緒に行けるといいなと思いながら、電話を切りました。
※ この体験談は、編集部が一般的なご相談事例をもとに再構成したものです。登場する人物名・地名・具体的な状況はすべてフィクションであり、実在の人物・団体等とは一切関係ありません。