「数字で見て初めて、感情を横に置けた」

費用シミュレーターで「墓じまいの方が安い」と気づいた話

S

S.Iさん

50代埼玉県在住父のお墓(サラリーマン・一人っ子)
6分で読めます2026-03-19

一人っ子のプレッシャー

私はサラリーマンで、一人っ子です。父が他界してから、父方の墓を管理しているのは私だけになりました。埼玉の霊園に一般墓があり、毎年管理費として2万4,000円を支払っています。

問題は、子供が2人いますが、どちらも都市部以外に住む可能性を考えると「自分の代で終わりにしてあげた方がいいのでは」という思いがあることでした。でも「先祖のお墓を墓じまいする」という言葉を口にすること自体に、長い間罪悪感を感じていました。

決断のきっかけになったのは、お墓の費用シミュレーターです。

シミュレーターで出した数字

インターネットで見つけた費用シミュレーターに、現在の状況を入力しました。

  • 現在の管理費:年間2万4,000円
  • 自分が管理できる残り年数:20年(70代になったら難しいと想定)
  • その後の管理者:不明

この条件で計算すると、このまま現状維持するだけで今後20年間に48万円の管理費がかかります。さらに、10〜15年後には墓石の老朽化修繕費として20〜40万円が見込まれる可能性もあります。合計で最大90万円近くです。

一方で、今すぐ墓じまいをした場合:

  • 撤去・閉眼供養費用:約40万円
  • 永代供養墓への移転:約30万円(以後管理費不要)
  • 合計:約70万円

単純計算で、今動く方が20万円以上安くなる可能性がある。それだけでなく、子供たちへの費用的・心理的な負担を残さずに済む。

数字が感情を整理してくれた

シミュレーターの結果を見たとき、「これは判断できる」と思いました。

感情だけで考えていたときは「墓じまい=先祖を捨てる」という罪悪感が先行して、何も動けませんでした。でも数字として可視化されると、「感情の問題」ではなく「現実の選択肢の問題」として捉えられるようになりました。

実際に墓じまいを進める前に、お寺の住職にも相談しました。「ご先祖様への感謝の気持ちがあれば、供養の形は変わっても問題ありません」という言葉に背中を押され、決断しました。

現在は、市内の永代供養墓に移して管理費ゼロで供養できています。年に2〜3回、家族でお参りに行っています。以前は「行かなければ」という義務感でしたが、今は「行きたい」という気持ちでお参りできています。

お墓のことで迷っている方がいたら、一度費用シミュレーターを使ってみることをお勧めします。数字で見て初めて、感情を横に置いて考えられる。それだけで、ずいぶん楽になれます。

※ この体験談は、編集部が一般的なご相談事例をもとに再構成したものです。登場する人物名・地名・具体的な状況はすべてフィクションであり、実在の人物・団体等とは一切関係ありません。

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