墓じまい

墓じまいの費用相場|内訳と節約ポイント

墓じまいにかかる費用の内訳を詳しく解説。閉眼供養、墓石撤去、行政手続き、改葬先の費用まで、全体像を把握できます。

10分で読めます公開日: 2024.12.20

この記事の監修者

お墓のミカタ 専門アドバイザー

終活・お墓コンサルタント

目次

  1. 1.墓じまいの総費用の目安
  2. 2.費用の内訳を項目別に解説
  3. 3.費用を抑える5つのポイント
  4. 4.ケース別:墓じまいの総費用シミュレーション
  5. 5.費用が払えない場合の3つの対処法

墓じまいの総費用の目安

鎌倉新書の「お墓の消費者全国実態調査(2024年版)」によると、墓じまいにかかった費用の全国平均は約91.8万円です。

ただし実際には30万円〜300万円と幅があり、この差は主に以下の3要素で決まります:

  • 墓石の大きさ・石種(御影石の大型墓は撤去費が高い)
  • 立地条件(山間部・階段のみのアクセスは重機搬入不可で割増)
  • 改葬先の種類(合祀墓 vs 個別納骨堂で10倍以上の差)
重要

多くのケースでは50万円〜150万円の範囲に収まります。内訳を理解しておくことで、見積もりの妥当性を判断しやすくなります。

費用の内訳を項目別に解説

1. 閉眼供養のお布施

  • 相場:3万円〜10万円(平均: 約5万円)
  • お焚き上げを含む場合は+1万円〜3万円
  • 僧侶派遣サービス利用の場合:3.5万円〜(お車代込み)

2. 墓石撤去費用

  • 相場:1㎡あたり10万円〜15万円
  • 一般的な墓所(2㎡程度):20万円〜30万円
  • 重機が入れない場所:1.5倍〜2倍に割増
  • 全優石の調査では、同条件でも業者により最大2倍の価格差

3. 行政手続き費用

  • 改葬許可申請:無料(ほとんどの自治体)
  • 代行依頼の場合:2万円〜5万円
  • 必要書類のコピー・郵送費:数百円〜数千円

4. 改葬先の費用(タイプ別比較)

  • 合祀型永代供養墓:3万円〜30万円
  • 樹木葬:20万円〜80万円(全国平均: 約68万円)
  • 納骨堂:30万円〜150万円(全国平均: 約80万円)
  • 一般墓地への改葬:100万円〜300万円

5. 離檀料

  • 相場:0円〜30万円(平均: 5万円〜20万円)
  • 法的義務はなし。感謝の気持ちとしてのお布施
注意

高額な離檀料を請求された場合は、弁護士や消費生活センターに相談可能です。法的な支払い義務はありません。

費用を抑える5つのポイント

  1. 1相見積もりは最低3社から取る(撤去費用は業者間の差が最も大きい)
  2. 2改葬先は永代供養墓(合祀型)が最もコストを抑えられる(最安3万円〜)
  3. 3行政手続きは自分でも対応可能(代行費2〜5万円の節約に)
  4. 4補助金制度のある自治体を確認(例:東京都多磨霊園の墓所返還助成金 等)
  5. 5閉眼供養は僧侶派遣サービスを利用すると定額で安心
ヒント

当サイトの「費用シミュレーター」を使えば、あなたのケースに合った概算費用をすぐに確認できます。

ケース別:墓じまいの総費用シミュレーション

同じ「墓じまい」でも、状況によって総額が大きく異なります。代表的な3パターンで試算します。

【ケース1】お寺の墓地・標準的な大きさ(2㎡)・改葬先は永代供養墓(合祀型)

  • 閉眼供養:5万円
  • 墓石撤去:20万円
  • 行政手続き(自分で対応):数千円
  • 離檀料:10万円
  • 改葬先(合祀型永代供養):10万円

合計: 約45万円〜55万円(改葬先を安くすることで大幅に抑えられる)

【ケース2】公営霊園・大型墓(4㎡)・改葬先は樹木葬

  • 閉眼供養:5万円(任意)
  • 墓石撤去:40万円
  • 行政手続き:無料
  • 離檀料:なし
  • 改葬先(樹木葬):50万円

合計: 約95万円〜100万円(鎌倉新書の全国平均に近いケース)

【ケース3】山間部・重機搬入不可・お寺墓地・改葬先は個別納骨堂

  • 閉眼供養:5万円
  • 墓石撤去:35〜50万円(重機不可で人力作業のため割増)
  • 離檀料:20万円
  • 改葬先(個別納骨堂):80万円

合計: 約140万円〜160万円(山間部・寺院墓地・個別安置のコスト高ケース)

ヒント

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費用が払えない場合の3つの対処法

一時的にまとまった費用が用意できない場合は、以下の方法で対応できます。

① 親族間で分担する

墓じまいは「お墓に関わる全員の問題」であるため、兄弟姉妹や親族と費用を分担することは珍しくありません。話し合いの場で「一人あたりXX万円」という形で合意形成するのが最も速い解決策です。

② メモリアルローン(お墓専用ローン)を活用する

一部の銀行・信用金庫では、「メモリアルローン」「お墓ローン」として低金利(年2〜4%程度)で分割払いできる商品を提供しています。金融機関に墓じまいの目的と金額を伝えてみましょう。

③ 自治体の補助金・助成制度を調べる

墓じまいにかかる費用の一部を補助する自治体が増えています。東京都の一部都立霊園(多磨霊園など)では「墓所返還助成金」制度があります。現在のお墓がある市区町村の役所の管理課・住民課に問い合わせてみてください。

[▶関連記事:墓じまいの行政手続きの完全ガイド](/guide/hakajimai/hakajimai-flow)

よくあるご質問

Q.お寺の墓地と公営霊園で、墓じまいの費用は違いますか?

A.はい、異なります。公営や民間の霊園ではお墓の撤去工事費のみが基本ですが、お寺の墓地(寺院墓地)の場合は、閉眼供養のお布施やこれまでの感謝をお伝えする『離檀料』が必要になることが多く、総額が高くなる傾向があります。

Q.高額な離檀料を請求された場合どうすればいいですか?

A.離檀料に法的な支払い義務はありません。数百万円といった法外な請求を受けた場合はその場で約束せず、市区町村の窓口や消費生活センター、弁護士等の第三者に相談して対応することをおすすめします。

Q.墓石の撤去工事の見積もりは1社だけでいいですか?

A.いいえ、石材店によって重機の入れ方や処分費用の計算が異なり、価格に数倍の差が出ることがあります。必ず最低3社から相見積もりを取って比較してください。

Q.墓じまいの費用はいくらかかりますか?安く抑えるには?

A.鎌倉新書の調査(2024年)によると全国平均は約91.8万円ですが、改葬先を合祀型の永代供養墓にすれば50万円以下も可能です。費用を抑える最大のポイントは①石材店の相見積もり(最低3社)と②改葬先の選択です。

Q.墓じまいの費用を親族と分担することはできますか?

A.はい、一般的に行われています。「祭祀継承者」が原則的な負担者ですが、高額になるため兄弟姉妹などと分担するケースが多いです。話し合いの場で人数割りなどの合意形成をすることを強くおすすめします。

監修

お墓のミカタ 専門アドバイザー

終活・お墓コンサルタント

お墓掃除・墓じまいに関する情報を、一般の方にもわかりやすくお届けすることを目指しています。記事内の法的手続きや費用に関する情報は、公的機関の資料や業界資料を参考に作成しておりますが、最新の情報は必ず各自治体・関連事業者にご確認ください。

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