「法律を知らなかった自分に、一番後悔した」
離檀料100万円を請求されてパニックに。3か月で解決できた話
M.Oさん
突然の100万円請求
祖父母が眠る墓は、神奈川県内の由緒あるお寺の境内墓地にあります。父が他界し、管理する人間がいなくなったため、私が長女として墓じまいを進めることにしました。
お寺への挨拶に伺い、「改葬したい」と申し出たところ、住職から提示されたのは「離檀料として100万円をいただきます」という一言でした。
頭が真っ白になりました。墓じまいにある程度の費用がかかることは知っていましたが、離檀料という概念すら正直よく知らなかった。100万円という金額に、足が震えたことを覚えています。
「払わないといけないの?」
帰宅してすぐにネットで調べました。離檀料に法的な根拠はなく、支払いを強制されるものではない。それを知って、少し冷静になれました。
ただ、先祖代々お世話になったお寺に対して、面と向かって「払いません」と言える度胸は正直ありませんでした。相手は住職で、こちらは素人の40代。「もめたくない」という気持ちが先に立っていました。
そこで、自治体の無料法律相談と、お墓の専門家がいる行政書士事務所に相談することにしました。両方から得た回答は同じ:「離檀料は慣習であり、法的義務はありません。ただし、長年の関係性を考えて、感謝の気持ちとして相場(3〜10万円程度)を渡す方が円満に解決しやすい」というものでした。
3か月で円満解決
行政書士のアドバイスをもとに、私は再度住職に手紙を書きました。先祖代々のご供養への感謝を丁寧に伝えつつ、経済的な事情と法的な解釈をやわらかく添えました。そして「心ばかりではございますが」として5万円を包みました。
結果として、住職は100万円の請求を取り下げてくれました。「感謝の気持ちが伝わりました」と言ってくださり、閉眼供養もていねいに行っていただけました。
墓じまい全体の費用は、改葬許可の取得、石材店への撤去費用、新しい永代供養墓への納骨費用を合わせて52万円でした。最初に請求された離檀料を払っていたら、倍以上の出費になっていたところです。
今振り返って一番後悔したのは、「法律を知らなかった自分」です。知識があれば最初からパニックにならずに済みました。これから墓じまいを考えている方は、事前に離檀料の法的性質だけでも調べておくことを強くお勧めします。
※ この体験談は、編集部が一般的なご相談事例をもとに再構成したものです。登場する人物名・地名・具体的な状況はすべてフィクションであり、実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
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