マナー・供養

新盆(初盆)とは?準備・法要・お供え・服装マナーを完全解説

故人が亡くなって初めて迎えるお盆「新盆(初盆)」の準備を完全解説。白提灯・法要手配・お布施相場・精霊棚の飾り方・服装・通常のお盆との7つの違いまで初めての方向けに解説。

11分で読めます公開日: 2026.03.19

この記事の監修者

お墓のミカタ 専門アドバイザー

終活・お墓コンサルタント

目次

  1. 1.新盆(初盆)とは?通常のお盆との違い
  2. 2.新盆の準備スケジュール:2〜3か月前から動き始める
  3. 3.精霊棚(盆棚)の飾り方と必要なもの
  4. 4.新盆法要の費用相場:お布施・引き出物・会食
  5. 5.新盆のお墓参り:いつ行く?何を持っていく?
  6. 6.新盆が終わったら:白提灯の処分と後片付け

新盆(初盆)とは?通常のお盆との違い

新盆(にいぼん・あらぼん)または初盆(はつぼん・ういぼん)とは、故人が亡くなって四十九日が明けた後に最初に迎えるお盆のことです。

仏教では四十九日をもって故人の魂が成仏し、あの世に旅立つとされています。新盆はその成仏後に「初めて帰ってくるお盆」として、通常のお盆よりも丁寧に供養するのが慣習です。

【通常のお盆との主な違い】

項目通常のお盆新盆(初盆)
準備の規模家族でのお参り親族・友人を招いての法要が一般的
盆提灯絵柄入りの提灯白提灯(しろちょうちん)を飾る
服装普段着可喪服・準喪服が基本
お布施不要住職への法要お布施が必要
費用数千〜1万円程度5〜30万円以上(規模による)

【新盆が「四十九日明け後」の理由】

四十九日の忌明け前にお盆が来た場合(例:6月に亡くなり7月のお盆が来た場合)は、翌年のお盆が「新盆」扱いになります。四十九日前はまだ故人が成仏の旅の途中とされるためです。

2026年のお盆は8月13日〜16日(一部地域では7月13日〜16日)です。2026年4月以前に亡くなった方で、四十九日が明けている場合は2026年が新盆にあたります。

新盆の準備スケジュール:2〜3か月前から動き始める

新盆は通常のお盆より準備が多いため、早めに動き始めることが重要です。

【2〜3か月前(5〜6月)】

  • お寺への連絡・法要日程の調整

→ お盆シーズンは住職が多忙なため、最優先で連絡を。「新盆の法要をお願いしたい」と伝える

  • 参列者リストの作成・案内

→ 新盆法要に招く範囲を決める(家族のみ、または親族・故人の友人まで)

【1〜2か月前(6〜7月)】

  • 白提灯の購入・手配

→ 新盆にのみ飾る「白提灯」。仏壇店・ネット通販で2,000〜10,000円程度

  • 精霊棚(盆棚)の準備

→ ご先祖様を迎えるための祭壇。仏壇店でセット販売あり

  • 引き出物・お返し品の手配

→ 参列者への返礼品(香典返し)。2,000〜5,000円/人が目安

  • 会食(お斎)の手配

→ 法要後の会食場所または仕出し料理の予約

【1〜2週間前】

  • お供え物・お花の準備
  • 仏壇・お墓の掃除
  • お布施・御車代・御膳料の準備(袱紗に包む)

【お盆当日(8月13日〜16日)】

  • 8月13日:迎え火・お墓参り(ご先祖様を迎える)
  • 8月13〜15日:法要・会食
  • 8月16日:送り火(ご先祖様をお送りする)

精霊棚(盆棚)の飾り方と必要なもの

精霊棚(しょうりょうだな)とは、お盆の期間中にご先祖様の霊を迎えるための特別な祭壇です。新盆では特に丁寧に飾ります。

【精霊棚に飾るもの】

アイテム意味・説明
位牌・遺影故人を迎えるシンボル
真菰(まこも)のむしろ敷物。ない場合は白い布で代用可
精霊馬(しょうりょううま)きゅうり(馬)・なす(牛)で作った乗り物。「早く帰ってきて、ゆっくり帰って」という意味
お供え物季節の果物・野菜・故人の好物
お花菊・ほおずきが定番
ほおずき「鬼灯」と書き、迷わず帰ってこられるよう道を照らす灯火の意味
白提灯新盆にのみ飾る白い提灯。新盆が終わったら燃やすか処分する
水の子(みずのこ)洗ったナスやキュウリを細かく切ったもの。すべての霊への供え物

【宗派による違い】

  • 浄土真宗:精霊棚を飾らないことが多い(故人はすでに成仏しているという考えから)
  • 浄土宗・真言宗・曹洞宗:精霊棚を飾るのが一般的

地域・宗派によって飾り方が異なります。わからない場合はお寺や地域の習慣に確認してください。

新盆法要の費用相場:お布施・引き出物・会食

新盆は「法要」を伴うため、費用が通常のお盆よりかかります。事前に予算を把握しておきましょう。

【施主(主催側)が用意する費用】

項目費用目安
お布施(読経料)30,000〜50,000円
御車代(住職の交通費)5,000〜10,000円
御膳料(住職が会食欠席の場合)5,000〜20,000円
引き出物(参列者1人あたり)2,000〜5,000円
会食費用(1人あたり)5,000〜15,000円
白提灯2,000〜10,000円
精霊棚一式3,000〜15,000円

家族5〜10人規模の新盆法要の総費用目安:15〜50万円程度

【参列者(招かれる側)が用意するもの】

項目金額目安表書き
新盆見舞い(不祝儀)3,000〜10,000円「御仏前」「御供物料」
お供え物3,000〜5,000円個包装の菓子・果物など

【服装】

施主・参列者ともに喪服(ブラックフォーマル)が基本。「平服で」という案内があれば黒・紺・グレーの地味な色の服装で参列します。

新盆のお墓参り:いつ行く?何を持っていく?

新盆期間中のお墓参りは、迎え盆(8月13日)前後が一般的です。

【お墓参りのタイミング】

  • 8月12日(お盆前日)または8月13日(迎え盆):最もよく行かれるタイミング
  • 8月16日(送り盆):お墓でお見送りをする地域もある
  • お盆期間中(13〜16日)いつでも:特に決まりはない

【新盆のお墓参りで持っていくもの】

通常のお墓参りの持ち物に加え、新盆では以下を持参することがあります:

  • 初盆用のお花(白を中心に、ボリューム多めに)
  • 故人が好きだった食べ物・飲み物
  • 盆提灯の代わりに白提灯(霊園が許可している場合)

【夏の墓参りの注意点】

  • 早朝か夕方(15〜17時)の涼しい時間帯を選ぶ(熱中症対策)
  • 水分補給を忘れずに
  • 花は夏の暑さで傷みやすいため、日持ちの良い菊・トルコキキョウを選ぶ
  • お墓に着いたら花立ての水を新鮮な水に換える

[▶お盆のお墓参りマナー詳細はこちら](/guide/5)

[▶供花の選び方・夏に日持ちする花](/guide/31)

新盆が終わったら:白提灯の処分と後片付け

新盆の期間が終わったら、飾り物を適切に片付けます。

【白提灯の処分方法】

白提灯は新盆のみに使うもの。翌年以降は使いません。処分方法は2通りです:

  1. 1お焚き上げ(おたきあげ):お寺に持参してお焚き上げしてもらう。最も丁寧な方法。費用は無料〜数千円。
  2. 2可燃ごみとして処分:お寺のお焚き上げが難しい場合は、感謝の気持ちを込めて塩をひとつまみかけ、半紙に包んで可燃ごみへ。

【精霊馬(きゅうり・なす)の処分】

精霊馬はお盆が終わったら土に埋めるか、川に流す(環境に配慮して近年は自宅で土に埋めるか可燃ごみが一般的)。

【お供え物の処分】

食べ物のお供え物は、家族でいただくか可燃ごみへ。「下げたものをいただく(仏様のお下がりをいただく)」という考え方があり、家族で食べることは供養になります。

【来年から通常のお盆へ】

新盆が終われば、翌年からは通常のお盆として過ごします。白提灯の代わりに絵柄入りの提灯を飾り、法要なしのお参りだけでも十分です。

よくあるご質問

Q.新盆と初盆は同じですか?

A.同じです。「新盆(にいぼん・あらぼん)」と「初盆(はつぼん・ういぼん)」はどちらも故人が亡くなって四十九日明け後に最初に迎えるお盆を指します。地域によって呼び方が異なります。

Q.四十九日がまだ明けていないうちにお盆が来た場合はどうなりますか?

A.その年のお盆は通常通りとして過ごし、翌年が「新盆」扱いになります。四十九日前はまだ故人が成仏の旅の途中とされるため、新盆には数えません。

Q.新盆に呼ぶ人の範囲はどこまでですか?

A.一般的には三親等(兄弟姉妹・祖父母・おじ・おば)程度を目安にしますが、故人と特に親しかった友人・職場の同僚を招くこともあります。家族のみの小規模な新盆も増えています。施主が無理のない範囲で決めてください。

Q.新盆のお布施はいくら包みますか?

A.30,000〜50,000円が一般的な目安です。これに御車代(5,000〜10,000円)と、住職が会食に出席しない場合は御膳料(5,000〜20,000円)が加わります。わからない場合はお寺に直接確認するのが確実です。

Q.白提灯はどこで買えますか?

A.仏壇店・ホームセンター・ネット通販で購入できます。価格は2,000〜10,000円程度。新盆が終わったら翌年以降は使わないため、シンプルなものを選ぶ方が多いです。

監修

お墓のミカタ 専門アドバイザー

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