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戒名の費用は?宗派別の相場・ランク・お布施の渡し方を徹底解説

戒名の費用は宗派・ランクによって0〜100万円以上の幅があります。浄土真宗は「法名」として無料が基本、他宗派は位号によって3〜5万円から100万円以上まで変わります。費用の決まり方と渡し方を解説します。

10分で読めます最終更新: 2026.04.27

この記事の監修者

お墓のミカタ 編集長

お墓のミカタ編集部

目次

  1. 1.戒名の費用はいくらかかる?宗派別の相場は?
  2. 2.戒名のランク(位号)によって費用はどう変わる?
  3. 3.戒名の費用を抑えることはできる?
  4. 4.お布施の渡し方・タイミングはどうすればよい?
  5. 5.戒名に関するトラブルとその対処法は?

戒名の費用はいくらかかる?宗派別の相場は?

戒名の費用(お布施)は宗派と位号(ランク)によって大きく異なります。相場を宗派別にまとめると以下のとおりです。

宗派別の戒名費用の目安

  • 浄土真宗(法名): 原則無料。追加で3〜5万円のお布施をする場合あり
  • 浄土宗: 3〜100万円以上(位号による)
  • 曹洞宗・臨済宗(禅宗): 3〜100万円以上(位号による)
  • 真言宗: 5〜100万円以上(位号による)
  • 日蓮宗: 5〜100万円以上(位号による)

浄土真宗では「戒名」ではなく「法名」と呼ばれ、本来は信徒が生前に授かるものです。そのため費用は他宗派と比較して大幅に低い傾向があります。

一般社団法人全日本冠婚葬祭互助協会の調査では、葬儀全体のお布施平均は約47万円ですが、その中で戒名料は宗派・ランクによって0〜100万円以上の幅があります。

戒名のランク(位号)によって費用はどう変わる?

戒名は位号(いごう)と呼ばれるランクによって費用が変わります。低いランクから高いランクの順に並べると以下のとおりです。

主な位号と費用の目安(浄土宗・真言宗等の場合)

位号対象費用目安
信士(しんし)・信女(しんにょ)一般3〜30万円
居士(こじ)・大姉(だいし)一般〜上位30〜50万円
院居士(いんこじ)・院大姉上位50〜100万円
院殿居士(いんでんこじ)・院殿大姉最上位100万円以上

ランクが上がるほど費用は高くなりますが、故人の人柄や生前の信仰に合わせた位号を選ぶことが大切です。高いランクが必ずしも「良い供養」になるわけではありません。

子どもが亡くなった場合の特別な位号

  • 幼児(7歳未満): 水子(すいし)・嬰児(えいじ)
  • 子ども(7歳〜14歳頃): 童子(どうじ)・童女(どうじょ)

子どもの戒名費用は一般的に低めになります。

戒名の費用を抑えることはできる?

戒名の費用は寺院と相談することで調整できる場合があります。ただし、一方的な値下げ交渉は菩提寺との関係を損なうリスクがあるため、慎重に進めることが大切です。

費用を抑えるための方法

  • 生前戒名を受ける: 生前に戒名を授かると費用が安くなる場合があります(信仰の証として評価されるため)
  • 位号のランクを下げる: 信士・信女など一般的な位号を選ぶ
  • お寺に率直に相談する: 家計の事情を正直に伝えれば、配慮してもらえるケースもあります
  • 浄土真宗の寺院に改宗: 極端な方法ですが、宗派を変えると法名は原則無料になります

戒名なしは可能?

戒名(法名・法号)なしで葬儀や納骨を行うことは法律上禁止されていません。ただし、菩提寺がある場合は戒名なしでは納骨を断られるケースがあります。無宗教葬・家族葬で戒名なしを選ぶ人も増えています(鎌倉新書2024年調査では戒名なしを選んだ割合は約12%)。

お布施の渡し方・タイミングはどうすればよい?

戒名のお布施は、葬儀の場合は葬儀当日に、四十九日・法要の場合は法要終了後に渡すのが一般的です。

お布施の包み方

  • 白無地の封筒または奉書紙を使用
  • 表書きは「お布施」または「御布施」
  • 名前は喪主のフルネームを記入
  • 金額は表書きには書かない(内側の白い紙に記入)

渡すタイミングと方法

  • 僧侶が着席したタイミング、または法要終了後に渡す
  • 袱紗(ふくさ)に包んで持参し、小さなお盆(切手盆)の上に載せて両手で渡す
  • 「よろしくお願いします」など一言添えるのが丁寧

お布施の金額を聞いてもいい?

「お気持ちで」と言われることが多く、直接金額を聞くのは難しいと感じる方も多いです。その場合は葬儀社のスタッフに相場を確認するか、「地域の一般的な額でお包みしたいのですが、目安を教えていただけますか」と率直に聞いても失礼ではありません。

戒名に関するトラブルとその対処法は?

戒名をめぐるトラブルで多いのは、「予想より高額だった」「ランクを勝手に上げられた」「見ず知らずのお寺から戒名を授かってしまった」などのケースです。

よくあるトラブルと対策

高額請求への対処

葬儀社経由で紹介された寺院から想定外の高額請求を受けた場合は、まず内訳の説明を求めてください。消費者センター(188)に相談することも可能です。

菩提寺以外で葬儀を行ったケース

菩提寺があるにもかかわらず別の寺院で戒名を授かった場合、菩提寺への納骨を断られることがあります。事前に菩提寺へ相談・報告することが大切です。

戒名の書き直しを求められた

菩提寺の格式に合わない戒名だとして書き直しを求められた場合、追加費用が発生することがあります。これはトラブルの素になりやすいため、葬儀前に菩提寺に確認することが重要です。

▶お布施の相場については宗派別法要費用の記事をご覧ください

よくあるご質問

Q戒名料はいくら包めばよいですか?

A.宗派・位号によって異なりますが、一般的な信士・信女クラスであれば3〜30万円程度が目安です。菩提寺や葬儀社に地域の相場を確認するのが最も確実です。

Q戒名なしで納骨はできますか?

A.法律上は戒名なしでも問題ありません。ただし菩提寺がある場合は戒名なしでの納骨を断られることがあります。公営霊園や樹木葬・永代供養墓では戒名不要のケースが多いです。

Q浄土真宗に戒名がないのはなぜですか?

A.浄土真宗では「戒を授かる」という概念がなく、代わりに「法名」を授かります。法名は信徒が生前に帰依の証として受けるものであり、原則無料です。

Q戒名のランクを後から変えることはできますか?

A.授かった戒名を変更することは基本的にできません。位号のランクに納得がいかない場合は授かる前に菩提寺に相談することが大切です。

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監修

お墓のミカタ 編集長

お墓のミカタ編集部

お墓をどうするかで悩む方に向けて、選択肢と判断材料を分かりやすくお届けすることを目指しています。記事内の法的手続きや費用に関する情報は、公的機関の資料や業界資料を参考に作成しておりますが、最新の情報は必ず各自治体・関連事業者にご確認ください。

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