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樹木葬と納骨堂の違いを徹底比較|費用・特徴・後悔しない選び方ガイド

樹木葬の平均費用は63.7万円、納骨堂は30〜200万円が相場([鎌倉新書2024年調査](https://www.kamakura-net.co.jp/service/chosa/))。7つの比較軸で違いを徹底解説します。

10分で読めます最終更新: 2026.03.21

この記事の監修者

お墓のミカタ 編集長

お墓のミカタ編集部

墓じまい 完全ガイドシリーズ

墓じまいの全体像・手続き・費用を一から確認する

目次

  1. 1.樹木葬と納骨堂の選択でなぜ迷う人が多いのか?
  2. 2.樹木葬とはどのようなお墓で、どのような種類があるか?
  3. 3.納骨堂とはどのような施設で、どのような種類があるか?
  4. 4.樹木葬と納骨堂を7項目で比較するとどう違うか?
  5. 5.樹木葬と納骨堂の費用をトータルで比較するとどうなるか?
  6. 6.後悔しない選択のために最終的に確認すべき項目とは?

樹木葬と納骨堂の選択でなぜ迷う人が多いのか?

「樹木葬か納骨堂か、どちらにすればいいかわからない」という声は非常に多く聞かれます。どちらも「お墓の後継者がいない」「管理の負担を減らしたい」「費用を抑えたい」という現代のニーズに応えた選択肢です。

しかし、両者には根本的な違いがあります。樹木葬は屋外の自然の中、納骨堂は屋内施設という点がもっとも大きな違いです。この違いが、費用・アクセス・お参りのしやすさ・家族の納得感に大きく影響します。

この記事では、7つの視点で両者を比較し、あなたにとってベストな選択ができるようサポートします。

樹木葬とはどのようなお墓で、どのような種類があるか?

樹木葬とは、墓石の代わりに樹木・花・草などを墓標として、自然の中に遺骨を埋葬する方法です。1999年に岩手県の祥雲寺が日本初の樹木葬を始め、現在では全国各地に普及しています。

樹木葬の主な種類:

種類特徴
里山型山林・雑木林など広い自然の中に埋葬
公園型整備された霊園内の庭園に埋葬
ガーデン型花壇・バラ園など洋風デザイン
シンボルツリー型1本の大木の下に複数人が眠る

里山型は費用が低い(10〜50万円)反面、アクセスが不便な場合があります。公園型・ガーデン型は都市部にも多く(30〜100万円)、アクセスも良好です。

納骨堂とはどのような施設で、どのような種類があるか?

納骨堂とは、建物の中に遺骨を安置する屋内型の墓地施設です。もともとは一時保管の場所でしたが、現在は永続的な供養の場として利用されることが一般的です。

納骨堂の主な種類:

種類特徴費用目安
ロッカー型コインロッカーのような収納スペース20〜50万円
仏壇型仏壇付きで個別感が高い50〜150万円
自動搬送型(マンション型)ICカードで自動搬送・個室参拝60〜200万円
位牌堂型位牌のみを安置する施設10〜30万円

特に自動搬送型は都市部で急増しており、バリアフリー・天候に左右されないなど利便性が高く人気です。

樹木葬と納骨堂を7項目で比較するとどう違うか?

比較項目樹木葬納骨堂
費用10〜100万円20〜200万円
場所屋外・自然の中屋内施設
天候の影響雨・雪の日は辛い天候に左右されない
バリアフリー里山型は不向き高水準(特に自動搬送型)
継承者不要(多くの場合)不要(多くの場合)
宗教・宗派宗派不問が多い宗派不問が多い
遺骨の取り出し合祀後は困難個別型なら可能な場合あり

樹木葬がおすすめな人:

  • 「自然の中に還りたい」という故人の意向がある
  • 費用をできるだけ抑えたい
  • 都市部以外の落ち着いた環境を希望

納骨堂がおすすめな人:

  • 高齢になってからもお参りしやすい環境を重視
  • 天候に左右されずお参りしたい
  • 都市部に住んでいてアクセスを重視

樹木葬と納骨堂の費用をトータルで比較するとどうなるか?

「樹木葬の方が安い」と言われますが、タイプによっては納骨堂と同程度になることもあります。費用を正確に比較するには、初期費用だけでなく管理費も含めたトータルコストで考えることが大切です。

費用比較(30年間)の例:

樹木葬(公園型)納骨堂(ロッカー型)
初期費用50万円40万円
年間管理費5,000円×30年=15万円1万円×30年=30万円
合計65万円70万円

この例では30年で見るとほぼ同程度です。年間管理費が高い施設は要注意です。また、「永代供養料込み」「管理費不要」と謳う施設も増えていますが、その分初期費用に含まれているケースが多いため、必ず内訳を確認しましょう。

後悔しない選択のために最終的に確認すべき項目とは?

最終的な選択の前に、以下の項目で確認してください。

現地見学時に確認すること:

  • 実際に現地に行き、雰囲気・アクセスを体感した
  • 高齢・体が不自由な場合のお参りのしやすさを確認した
  • 同行者(家族・配偶者等)と一緒に見学した

費用・契約の確認:

  • 初期費用・年間管理費・その他費用の合計を確認した
  • 契約書に「閉鎖・倒産時の対応」が記載されているか確認した
  • 複数の施設を比較検討した(最低3施設以上)

家族・親族への説明:

  • 主な家族・親族に事前説明した
  • 合祀のタイミングと条件を説明し納得を得た
  • 「遺骨を後で取り出したい」と思う可能性がないか確認した

自分・希望の確認:

  • 本人が「自然葬希望」など意向を持っていたか確認した
  • 「お墓参り」への自分の気持ち・頻度を想像してみた

よくあるご質問

Q樹木葬と納骨堂、どちらが人気ですか?

A.近年は両方とも急速に普及しています。都市部では屋内・バリアフリーの利便性から納骨堂が人気で、地方や自然志向の方には樹木葬が支持されています。「どちらが良い」ではなく、家族のライフスタイルと希望に合わせて選ぶことが重要です。

Q樹木葬は遺骨が木の根元で土に還るのですか?

A.日本の樹木葬では、法律上「土への直接散骨」は認められていません。骨壺または粉砕した遺骨を布袋に入れた状態で埋葬するのが一般的です。「自然に還る」という表現はイメージ的なもので、実際には骨壺のまま保管されることも多いです。

Q夫婦2人で同じ樹木葬・納骨堂に入れますか?

A.多くの施設で夫婦同墓(2人用・家族用のプラン)が用意されています。樹木葬では「同じ木の下に2区画」、納骨堂では「2段・2スペース」などのプランを事前に確認してください。

Qペットと一緒に入れる樹木葬・納骨堂はありますか?

A.増加傾向にあります。特に樹木葬ではペット共葬(ペットと同じ場所に入れる)プランを提供する施設が増えています。ただし、ペット共葬は人間用の遺骨と混合するため、宗教観・家族の了承が必要です。

Q樹木葬・納骨堂の見学は事前予約が必要ですか?

A.ほとんどの施設で事前予約が必要または推奨されています。見学時にスタッフから詳しい説明を受けられるため、必ず予約の上、家族で一緒に見学することをおすすめします。

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監修

お墓のミカタ 編集長

お墓のミカタ編集部

お墓をどうするかで悩む方に向けて、選択肢と判断材料を分かりやすくお届けすることを目指しています。記事内の法的手続きや費用に関する情報は、公的機関の資料や業界資料を参考に作成しておりますが、最新の情報は必ず各自治体・関連事業者にご確認ください。

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