マナー・供養

お盆のお墓参りマナー完全ガイド|時期・時間帯・服装・持ち物・作法

お盆のお墓参りの正しい時期・時間帯・服装・持ち物・作法を完全解説。迎え盆・送り盆の違い、NGな行動、宗派別の注意点、混雑を避けるコツまで丁寧に解説します。

9分で読めます公開日: 2026.03.19

この記事の監修者

お墓のミカタ 専門アドバイザー

終活・お墓コンサルタント

目次

  1. 1.お盆のお墓参りはいつ行く?時期と日程の基本
  2. 2.お盆のお墓参りに適した時間帯と避けるべき時間
  3. 3.お盆のお墓参りの服装・持ち物
  4. 4.お盆のお墓参りの手順・作法
  5. 5.やってはいけないNG行為
  6. 6.宗派別・地域別の違いと新盆との違い

お盆のお墓参りはいつ行く?時期と日程の基本

お盆は地域によって時期が異なります。

7月盆(新盆): 東京・横浜・静岡など、旧暦のお盆をそのまま新暦7月に移した地域。7月13日〜16日。

8月盆(旧盆): 全国の大多数の地域。8月13日〜16日。お墓参りのピークはこちら。

旧暦盆: 沖縄・奄美など一部地域では旧暦7月13日〜16日に行う。2026年は9月5日〜8日頃。

4日間のスケジュール

日程呼び名主な行事
13日迎え盆・お迎えお墓参り・迎え火
14日・15日中日仏壇への供養
16日送り盆・お送り送り火・精霊流し

「お盆のお墓参りはいつ行けばいい?」という問いへの答えは、13日(迎え盆)が最も一般的です。ご先祖様をお迎えする前に、お墓をきれいに掃除・お参りするという考え方です。中日(14〜15日)や期間中ならいつでも問題ありません。

[▶お盆のお供え物マナーを詳しく見る](/guide/38)

お盆のお墓参りに適した時間帯と避けるべき時間

お盆のお墓参りに「絶対NG」な時間帯は仏教的には存在しません。しかし、霊園・墓地の開門時間(多くは8〜17時)内であれば、いつ行っても問題ありません。

おすすめの時間帯

  • 午前中(8〜11時): 気温が上がりきる前で涼しく、霊園の混雑も少ない。特に8月盆は猛暑のため午前中が快適。
  • 夕方(15〜17時): 涼しくなる時間帯。ただし閉門時間に注意。

混雑を避けるには

お盆の混雑ピークは8月13〜14日の午前10時〜14時です。混雑を避けたい場合は、8月12日(お盆入り前日)や13日の早朝がおすすめです。

「お盆の夜にお墓参りに行ってはいけない」は俗説

「夜のお墓参りは霊に憑かれる」という俗説がありますが、仏教的な根拠はありません。ただし、夜間は足元が危険であること、霊園のほとんどが夜間閉門していることから、現実的には避けるべきです。

お盆のお墓参りの服装・持ち物

服装

お盆のお墓参りは喪服・礼服である必要はありません。新盆(初盆)法要がある場合は喪服が一般的ですが、通常のお盆参りはカジュアルすぎない清潔な私服で問題ありません。

場面推奨服装
通常のお盆参り清潔感のある私服(地味な色が望ましい)
新盆(初盆)法要喪服・礼服
檀家としてのお寺でのお盆法要喪服・礼服

猛暑のお盆では、熱中症対策として帽子・日傘・冷感タオルの持参を強く推奨します。

持ち物チェックリスト

  • 線香(仏壇用より長めのものが向煙)
  • ライターまたはマッチ
  • ろうそく(霊園によっては禁止の場合あり)
  • 生花(菊・りんどう・ケイトウなど)
  • お供え物(果物・お菓子など)
  • 水桶・柄杓(多くの霊園で貸し出し)
  • 雑巾またはスポンジ(墓石清掃用)
  • 虫よけスプレー・帽子・タオル(夏場必須)

[▶お墓参りの持ち物リストを詳しく見る](/guide/5)

お盆のお墓参りの手順・作法

基本的な手順

  1. 1山門・霊園入口でお辞儀: 霊園・寺院に入る際に会釈する
  2. 2水桶に水を汲む: 霊園内の水場を利用
  3. 3墓石を清掃する: 水をかけてたわし・スポンジで汚れを落とす。彫刻の中は歯ブラシで
  4. 4花を生ける: 古い花を取り除いてから新しい花を供える
  5. 5お供え物を供える: 飲食(おんじき)を台に置く
  6. 6ろうそくに火を灯す(霊園のルールに従う)
  7. 7線香に火をつける: 口で吹き消さず、手で仰いで消す
  8. 8合掌・礼拝: 墓前に立ち、手を合わせて静かに拝む
  9. 9後片付け: お供え物は基本的に持ち帰る(カラスや動物の被害防止)

線香の本数

宗派によって異なります。本数に迷う場合は1〜3本でも問題ありません。線香は墓石に直接立てず、線香立てに立てます。線香を束のまま供える地域(九州の一部など)もあります。

お盆特有のマナー

盆提灯を持参して墓前に置く地域もあります。新盆(初盆)の場合は白提灯が一般的です([▶新盆の詳細はこちら](/guide/37))。

やってはいけないNG行為

お盆のお墓参りで避けるべき行為を確認しておきましょう。

墓石へのNG行為

  • 墓石にお酒・ジュースを直接かける(石材が変色・劣化する)
  • 洗剤・漂白剤・酢を使う(石材を傷める)
  • 高圧洗浄機を使う(目地のコーキングが傷む)
  • 他家の墓石を通り抜けて歩く(通路を歩く)

お供え物のNG

  • 肉・魚(仏教では殺生を連想させるため避ける)
  • 刺のある花(バラなど)・毒のある花(彼岸花など)
  • 食べ物をそのまま置いて帰る(カラス・害獣対策のため持ち帰る)

線香・火のNG

  • 線香に火をつけて口で吹き消す(息は不浄とされる)
  • 霊園のルールで禁止されている場所での火気使用

写真撮影

自分の家のお墓を記録目的で撮影することは問題ありませんが、他家のお墓が映り込まないよう配慮しましょう。

宗派別・地域別の違いと新盆との違い

宗派別の注意点

宗派特徴的なマナー
浄土宗・浄土真宗線香は1本、または寝かせて供える
真言宗・天台宗線香3本(自分・仏・法の三宝を表す)
日蓮宗線香3本または1本
禅宗(曹洞宗・臨済宗)線香1本

浄土真宗では「お盆はご先祖様が帰ってくる」という概念がなく、迎え火・送り火を行わない場合があります。宗派が不明な場合は寺院の住職に確認するのが確実です。

通常のお盆と新盆(初盆)の違い

亡くなって初めて迎えるお盆が「新盆(初盆)」です。通常のお盆より丁寧に行うとされています。

  • 白提灯を飾る(通常は絵柄入り提灯)
  • 僧侶に読経を依頼する(棚経・盂蘭盆会法要)
  • 服装は喪服・礼服
  • 参列者へのお布施・御礼の準備が必要

詳しくは [▶新盆(初盆)の準備と費用](/guide/37) をご覧ください。

地域別の慣習

  • 精霊流し(長崎など): 送り盆に精霊船を海や川に流す
  • 五山送り火(京都): 8月16日に大文字山等で送り火
  • 盆踊り: 先祖の霊を慰めるための踊り

よくあるご質問

Q.お盆のお墓参りは何日に行けばいいですか?

A.最も一般的なのは迎え盆の13日(お盆の初日)です。ご先祖様を迎える前にお墓をきれいにするという意味があります。ただし、14〜16日のお盆期間中ならいつでも問題ありません。

Q.お盆のお墓参りに喪服は必要ですか?

A.通常のお盆参りは喪服・礼服は不要です。清潔感のある私服で問題ありません。ただし、新盆(初盆)の法要に参加する場合や、寺院でのお盆法要に参列する場合は喪服が一般的です。

Q.お盆のお墓参りはいつまでに行けばいいですか?

A.一般的にはお盆期間(8月13〜16日)内に行くのが理想ですが、前後1週間程度は許容範囲とする考え方が多いです。お盆期間内に行けない場合は、月命日や彼岸にお参りするのも良いでしょう。

Q.お盆に墓参りに行けない場合はどうすればいいですか?

A.仕事・遠距離・体調不良などで行けない場合は、仏壇で手を合わせてお参りするだけでも問題ありません。お盆以外の時期(春秋彼岸・命日など)にお参りすることで、気持ちは十分に伝わります。

Q.お盆に霊園の管理事務所は開いていますか?

A.多くの霊園・墓地はお盆期間(8月13〜16日)は平日も開所しています。ただし、法要の予約受付や売店は閉まっている場合があります。石材店への修繕依頼などはお盆前後に行うと対応が早いです。

監修

お墓のミカタ 専門アドバイザー

終活・お墓コンサルタント

お墓掃除・墓じまいに関する情報を、一般の方にもわかりやすくお届けすることを目指しています。記事内の法的手続きや費用に関する情報は、公的機関の資料や業界資料を参考に作成しておりますが、最新の情報は必ず各自治体・関連事業者にご確認ください。

お墓のことでお悩みですか?

お墓掃除の方法から墓じまいの手続きまで、さまざまなガイド記事をご用意しています。

知識ガイドを見る

関連する記事

マナー・供養の記事一覧に戻る