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墓じまいのお布施相場|閉眼供養・魂抜きの費用と渡し方を解説

墓じまいのお布施(閉眼供養・魂抜き)の相場は3〜10万円が目安です。宗派・地域・お寺との関係によって異なり、浄土真宗では「遷仏法要(せんぶつほうよう)」と呼びます。この記事ではお布施の相場・渡し方・封筒の書き方・断られた場合の対処法を具体的に解説します。

8分で読めます最終更新: 2026.03.22

この記事の監修者

お墓のミカタ 専門アドバイザー

終活・お墓コンサルタント

墓じまい 完全ガイドシリーズ

墓じまいの全体像・手続き・費用を一から確認する

目次

  1. 1.墓じまいのお布施(閉眼供養)の相場はいくらか?
  2. 2.閉眼供養と魂抜きは何が違うか?
  3. 3.お布施の封筒の書き方と渡し方はどうすればよいか?
  4. 4.菩提寺にお布施を断られた・高額請求された場合はどうするか?
  5. 5.閉眼供養にかかる費用の全体像はいくらか?

墓じまいのお布施(閉眼供養)の相場はいくらか?

墓じまいにおけるお布施は、主に「閉眼供養(へいがんくよう)」または「魂抜き(たましいぬき)」と呼ばれる儀式に対して支払います。

全国相場は3〜10万円が一般的です(鎌倉新書「お墓の消費者全国実態調査2024年」)。

宗派別のおおよその目安は以下のとおりです。

  • 仏教(浄土宗・臨済宗・曹洞宗など):3〜10万円
  • 浄土真宗:3〜10万円(「遷仏法要」と呼ぶ)
  • 天台宗・真言宗:5〜10万円

地域差も大きく、都市部では高め(5〜10万円)、地方では3〜5万円程度になるケースが多いです。

重要

お布施は「定価」がありません。「いくら包めばよいか」を寺院に直接尋ねても問題ありません。「皆さんどの程度お包みしていますか?」と聞くのが自然です。

閉眼供養と魂抜きは何が違うか?

呼び名が異なるだけで、基本的に同じ儀式を指します。宗派によって呼称が変わります。

  • 閉眼供養(へいがんくよう):仏教全般で広く使われる呼び方。「目を閉じさせる」=仏様の魂を墓石から抜く儀式。
  • 魂抜き(たましいぬき):俗称として広く使われる表現。
  • 遷仏法要(せんぶつほうよう):浄土真宗での正式名称。「仏様に移動していただく」という意味合い。
  • お性根抜き(おしょうねぬき):関西地方でよく使われる表現。

いずれも「墓石に宿っている仏様・先祖の魂を抜く(移していただく)ための儀式」です。この儀式を行わないと、石材店も撤去作業に着手できません。

ヒント

改葬先(永代供養墓・樹木葬など)での「開眼供養(かいがんくよう)」も必要になる場合があります。そちらのお布施も別途準備しましょう(相場:1〜5万円)。

お布施の封筒の書き方と渡し方はどうすればよいか?

封筒の選び方

  • 白い無地の封筒(または奉書紙で包む)を使います
  • 市販の「お布施」と印刷された封筒でも問題ありません
  • 水引(のし)は不要です

表書きの書き方

  • 表:「お布施」または「御布施」(縦書き、中央上部)
  • 表:氏名(中央下部、施主名)
  • 裏:金額・住所(任意)

渡すタイミング

  • 法要の前、または法要が終わったあとに「本日はありがとうございました」と一言添えて渡します
  • 直接手渡しではなく、小さなお盆(菓子盆)に載せて渡すのが丁寧です
  • 袱紗(ふくさ)に包んで持参します

お車代・お食事代について

  • お坊さんが遠方から来る場合は「お車代」として5,000〜1万円を別封筒で用意します
  • 会食に参加されない場合は「御膳料」として5,000〜1万円を用意します
ヒント

封筒に入れるお金は新札でなくても問題ありません(葬儀とは異なります)。

菩提寺にお布施を断られた・高額請求された場合はどうするか?

稀にですが、菩提寺から閉眼供養を断られたり、想定外の高額を請求されるケースがあります。

断られた場合

菩提寺に閉眼供養を断られた場合は、同じ宗派の別の寺院に依頼できます。「○○宗の寺院を紹介してほしい」と各宗派の宗務庁に相談する方法もあります。

高額を請求された場合

法的な「定価」はなく、お布施は任意の金額です。ただし、離檀に際して過大な金額を要求することは社会的に問題視されています。

  • 「他のお寺ではどのくらいが相場ですか?」と聞いてみる
  • 弁護士や行政書士に相談する(無料法律相談窓口の活用)
  • 消費生活センターへの相談も可能

▶離檀料の相場と過大請求への対処法

重要

お布施を払わないと遺骨の取り出しができないと脅されるケースがありますが、改葬は法的な権利であり、寺院はこれを不当に拒否することはできません(墓地埋葬法第8条)。

閉眼供養にかかる費用の全体像はいくらか?

墓じまいにかかるお布施・供養関連費用の全体像を整理します。

墓じまい時の供養費用(合計目安)

  • 閉眼供養(魂抜き)のお布施:3〜10万円
  • お車代(住職の交通費):5,000〜1万円
  • 御膳料(会食しない場合):5,000〜1万円
  • 供花・線香・お供え:5,000〜1万円
  • 合計:4〜12万円程度

改葬先での開眼供養費用(目安)

  • 永代供養墓・樹木葬への納骨時のお布施:1〜5万円(施設によっては不要)

閉眼供養が不要なケース

  • 無宗教の方
  • 宗派によっては儀式が不要と判断される場合

墓じまい全体の費用(石材撤去・行政手続き含む)の中での位置づけとしては、お布施は全体の10〜15%程度です。

▶墓じまいの費用総額と内訳を確認する

▶墓じまいの全体的な流れと手続き

よくあるご質問

Q浄土真宗なのでお布施は不要と言われましたが本当ですか?

A.浄土真宗では「魂が宿る」という考え方をしないため、「魂抜き」という表現は使いません。ただし「遷仏法要(せんぶつほうよう)」という儀式を行うのが一般的で、お布施(3〜10万円程度)は必要です。担当住職にご確認ください。

Q閉眼供養をしなかった場合、どうなりますか?

A.宗教的な観点からは、閉眼供養なしで墓石を撤去することを「失礼にあたる」と考える方が多いです。また、石材店によっては閉眼供養の証明がないと作業に着手しない場合があります。

Qお布施の金額はお寺に直接聞いてもよいですか?

A.聞いても問題ありません。「皆さんどのくらいお包みしていますか?」と率直に聞くのが自然です。お寺側も目安を教えてくれることが多いです。

監修

お墓のミカタ 専門アドバイザー

終活・お墓コンサルタント

お墓をどうするかで悩む方に向けて、選択肢と判断材料を分かりやすくお届けすることを目指しています。記事内の法的手続きや費用に関する情報は、公的機関の資料や業界資料を参考に作成しておりますが、最新の情報は必ず各自治体・関連事業者にご確認ください。

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