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墓じまいに補助金・助成金はある?使える制度と費用を抑える方法

墓じまいに直接使える国の補助金は現時点では存在しませんが、一部の自治体では「改葬費用助成」や「墓地集約化支援」を行っている場合があります。また、生活保護受給者向けの葬祭扶助制度が活用できるケースもあります。この記事では墓じまいの費用を抑えるための公的制度と実践的な節約方法を解説します。

7分で読めます最終更新: 2026.04.07

この記事の監修者

お墓のミカタ 編集長

お墓のミカタ編集部

墓じまい 完全ガイドシリーズ

墓じまいの全体像・手続き・費用を一から確認する

目次

  1. 1.墓じまいに使える国の補助金はある?
  2. 2.自治体の墓じまい助成金・支援制度はある?
  3. 3.生活保護を受けている場合、葬祭扶助は使える?
  4. 4.補助金以外で墓じまいの費用を抑える方法は?
  5. 5.墓じまいの費用は誰が払う?親族と揉めないために

墓じまいに使える国の補助金はある?

結論からお伝えすると、墓じまいを対象とした国(国土交通省・厚生労働省)の補助金制度は現時点では存在しません

インターネットで「墓じまい 補助金」と検索すると情報が出てきますが、多くは古い情報や地域限定の制度、または誤った情報です。

一方で、以下のケースでは公的な支援を受けられる可能性があります:

  • 一部の自治体が独自に助成金を設けているケース
  • 生活保護受給者が対象の葬祭扶助制度
  • 無縁墓の整理に関する自治体の支援

それぞれの詳細を以下で説明します。

自治体の墓じまい助成金・支援制度はある?

国の制度はありませんが、一部の自治体では独自の支援制度を設けています。

主な支援制度の種類

改葬費用の助成(過疎地域中心)

人口減少や無縁墓問題に対応するため、過疎地域の自治体が「墓地集約化」や「無縁墓整理」に補助金を出しているケースがあります。主に墓地管理者(お寺・霊園)への補助であり、個人が直接申請できるものは少ないです。

離島・過疎地域の改葬支援

島内の墓を本土の霊園に移す際に、交通費や改葬費用の一部を補助する制度を設けている自治体もあります。

確認方法

自分の墓がある市区町村の窓口(環境課・生活衛生課・市民課など)に「墓じまいや改葬に関する支援制度はありますか?」と問い合わせるのが確実です。

重要

自治体の制度は年度ごとに変わります。インターネットの古い情報ではなく、直接窓口に確認してください。

生活保護を受けている場合、葬祭扶助は使える?

生活保護の受給者またはその扶養義務者が扶養できない場合、葬祭扶助という制度が使えることがあります。

葬祭扶助は本来「葬儀費用」を対象とした制度ですが、改葬(墓じまい)に伴う遺骨の移送費用などに一部適用されたケースも報告されています。

ただし、適用範囲は自治体の判断によって異なります。生活保護のケースワーカーに「改葬を検討しているが葬祭扶助が使えるか」と相談してみてください。

葬祭扶助の根拠法:生活保護法第18条

補助金以外で墓じまいの費用を抑える方法は?

公的制度の活用が難しい場合でも、費用を抑えるための方法があります。

費用を抑える5つの方法

1. 複数業者から見積もりを取る

墓石撤去・整地工事は業者によって費用が大きく異なります。最低3社から見積もりを取り、比較することをおすすめします。全優石(全国優良石材店の会)の加盟店は品質基準を満たしているため、探す際の参考にしてください。

2. お寺との交渉で離檀料を抑える

離檀料は法的な義務ではありません。高額請求をされた場合は、冷静に交渉することが可能です。離檀料の交渉方法はこちらで解説しています。

3. 合祀墓・樹木葬など費用の低い改葬先を選ぶ

個別の墓石ではなく合祀墓(5〜30万円)や樹木葬(20〜80万円)を改葬先にすることで、新しいお墓にかかる費用を大幅に抑えられます。

4. 家族で費用を分担する

墓じまいの費用は法的に誰が払うべきという決まりはありません。兄弟・親族で話し合い、分担することで一人あたりの負担を減らせます。費用分担の決め方はこちら

5. 時期を選ぶ

繁忙期(お盆・お彼岸前後)は工事の予約が取りにくく、費用が高くなる傾向があります。閑散期(1〜2月・6月など)は比較的予約が取りやすいです。

墓じまいの費用は誰が払う?親族と揉めないために

「補助金や助成金がないなら、費用は誰が払うのか」という問題は、親族間のトラブルになりやすい点です。

お墓のミカタが墓じまい経験者50人に調査したところ、費用負担について「事前に親族全員で話し合った」と答えた方は58%、「長男・長女が全額負担した」は29%でした(お墓のミカタ調べ、2025年4月実施)。

費用分担の基本的な考え方

  • 祭祀承継者(お墓の名義人)が費用を負担するケースが多い
  • ただし法的な義務はなく、親族間の合意で決まる
  • 相続財産から費用を出すことを親族全員で合意することも可能

費用負担の話し合いが難航している場合の対処法はこちらの記事で解説しています。

費用全体を把握するには費用シミュレーターも参考にしてください。

よくあるご質問

Q墓じまいの補助金を紹介してくれる業者は信頼できますか?

A.「補助金が使える」と勧誘してくる業者には注意が必要です。現時点で墓じまいに直接使える国の補助金は存在しないため、「補助金があります」という説明は誤りか、条件が限定的な地域制度を指している可能性があります。必ず自治体の窓口で直接確認してください。

Q墓じまいの費用はいくらくらいかかりますか?

A.墓じまいの費用は30〜150万円が一般的な目安です。内訳は墓石撤去・整地(10〜50万円)、行政手続き(数千円〜2万円)、離檀料(0〜30万円)、新しい供養先の費用(5〜80万円)です。費用の詳細は墓じまいの費用相場についての記事をご参照ください。

Q無縁墓になりそうな場合、自治体が費用を負担してくれますか?

A.無縁墓の整理費用は、原則として墓地の管理者(お寺・霊園)または自治体が負担します。個人の墓が無縁墓と判断されるには一定の手続きが必要で、すぐに自治体が費用を負担するわけではありません。詳しくはお墓がある市区町村の担当窓口に相談してください。

Q墓じまいの費用は分割払いできますか?

A.石材店によっては分割払いに対応しているところもあります。また、永代供養先の費用についても分割払いができる施設があります。見積もり時に「分割払いは可能か」を確認してみてください。

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監修

お墓のミカタ 編集長

お墓のミカタ編集部

お墓をどうするかで悩む方に向けて、選択肢と判断材料を分かりやすくお届けすることを目指しています。記事内の法的手続きや費用に関する情報は、公的機関の資料や業界資料を参考に作成しておりますが、最新の情報は必ず各自治体・関連事業者にご確認ください。

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