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染井霊園の墓じまいは誰に相談する?豊島区への改葬許可申請と管理所への返還手続きを解説

染井霊園の墓じまいは、豊島区(改葬許可申請)と染井霊園管理所(墓所返還手続き)の2つの窓口への申請が必要です。一般埋蔵施設使用料は1㎡あたり162万3千円。都立霊園最小の面積、指定石材店制度がなく相見積もりが取れる点、後継者がいない場合の施設変更制度を解説します。

9分で読めます最終更新: 2026.07.19

この記事の監修者

お墓のミカタ 編集長

お墓のミカタ編集部

墓じまい 完全ガイドシリーズ

墓じまいの全体像・手続き・費用を一から確認する

目次

  1. 1.染井霊園の墓じまいで必要な手続きは何がある?
  2. 2.染井霊園の墓じまいはどんな流れで進める?
  3. 3.染井霊園の墓じまい費用はいくらかかる?
  4. 4.後継者がいない場合はどうすればいい?
  5. 5.豊島区への改葬許可申請はどこに出せばいい?

染井霊園の墓じまいで必要な手続きは何がある?

染井霊園は東京都が運営する都立霊園のため、寺院墓地とは異なり離檀料は発生しません。ご住職との交渉という精神的な負担がない点は、都立霊園ならではの安心材料です。染井霊園は67,911㎡と都立8霊園の中で最も面積が小さく、ソメイヨシノ発祥の地としても知られる歴史ある霊園です。

その一方で、都立霊園ならではの手続きが2つあります。

  1. 1豊島区への改葬許可申請(遺骨を別の場所に移すための行政手続き)
  2. 2染井霊園管理所(東京都公園協会)への墓所返還手続き(現在の区画を都に返す手続き)

この2つの窓口をそれぞれ通す必要がある点が、染井霊園の墓じまいで最初に押さえておきたいポイントです。どちらか一方だけでは手続きが完了しません。

また、染井霊園には民営霊園にあるような指定石材店制度がありません。墓石の撤去を依頼する石材店は自由に選べるため、複数社から相見積もりを取ることができます(詳しくは後述)。

お墓のミカタが都立霊園の墓じまいを検討した方30人に調査したところ、「窓口が霊園と区役所の2つに分かれていることを知らなかった」と回答した方が63%を占めました(お墓のミカタ調べ、2026年7月実施)。まず「2つの窓口がある」と知っておくだけで、手続きの見通しが立てやすくなります。

▶墓じまいとは?費用・流れ・手続きを完全解説

染井霊園の墓じまいはどんな流れで進める?

染井霊園の墓じまいは、大きく分けて6つのステップで進みます。

  1. 1新しい供養先を決め、受入証明書(使用許可証の写し等)を取得する
  2. 2染井霊園管理所へ事前相談し、墓所返還の手続き方法を確認する
  3. 3豊島区役所へ改葬許可証交付申請書を提出する(墓地管理者証明欄には染井霊園管理所の証明が必要)
  4. 4改葬許可証の交付を受ける
  5. 5石材店に墓石の撤去・カロート(納骨室)解体・整地を依頼する(閉眼供養を行う場合はこのタイミングで)
  6. 6染井霊園管理所へ使用終了届を提出し、墓所を返還する

ステップ2と3は順番が前後することもあります。まずは染井霊園管理所に事前相談すると、必要書類や手順を具体的に案内してもらえるため、迷ったときはここから始めるのがおすすめです。

染井霊園管理所

住所:〒170-0003 東京都豊島区駒込5-5-1

電話:03-3918-3502

(受付時間等の詳細は管理所へ直接ご確認ください)

墓じまいの全体フロー(全6ステップ)

1.

親族の同意・話し合い

親戚間で費用や改葬先について合意を得ます

2.

お寺(管理者)への相談

菩提寺へ離檀の意向と感謝を伝えます

3.

新しい納骨先を決める

契約して「受入証明書」を発行してもらいます

4.

役所で「改葬許可」申請

書類をそろえて「改葬許可証」を入手します

5.

閉眼供養・墓石撤去

お性根抜きを行い、石材店が墓石を解体・更地にします

6.

新しい納骨先への引っ越し

取り出したご遺骨と許可証を持参し、納骨します

染井霊園の墓じまい費用はいくらかかる?

染井霊園の墓じまいでかかる費用は、「新規に区画を取得する際の使用料」と「墓石撤去などの原状回復費用」の2種類に分けて考える必要があります。

東京都公園協会「TOKYO霊園さんぽ」が公開する東京都霊園使用料・管理料・手数料一覧表(令和6年4月1日改定)によると、染井霊園の一般埋蔵施設使用料は1㎡あたり1,623,000円です。都心4霊園(青山・雑司ヶ谷・谷中・染井)の中では最も抑えられた水準ですが、それでも郊外の霊園(八柱・小平・多磨)と比べると高めです。

一方、既存のお墓を維持する場合の年間管理料は、実は霊園による差がありません。東京都霊園条例により、一般埋蔵施設の管理料は都立霊園全園共通で1㎡あたり750円・年と定められています。

墓じまいで実際に費用がかかるのは、墓石・カロート・囲障の撤去と整地にかかる原状回復費用です。石材店の相場は1㎡あたり10〜20万円程度とされています。染井霊園には指定石材店制度がないため、この工事は自由に選んだ石材店へ依頼でき、複数社から見積もりを取って比較することが可能です。

重要

原状回復(墓石撤去・整地)は、東京都霊園条例上、使用者の負担が原則です。「知事が特別の事情があると認めるとき」に限り原状回復が免除される規定がありますが、これは個別の事情に応じた例外的な扱いであり、標準的に免除されるものではありません。原則は使用者負担であることを前提に、染井霊園管理所へ直接確認することをおすすめします。

後継者がいない場合はどうすればいい?

自分の代で染井霊園のお墓を維持する人がいなくなる場合、東京都には施設変更制度という選択肢があります。

施設変更制度とは、承継者がいない都立霊園使用者が、現在の墓所を都に返還し、遺骨を都の合葬埋蔵施設へ共同で埋蔵してもらう制度です。この制度を利用すると、新たな使用料や年間管理料は不要になります。

募集は年3回、次のスケジュールで行われています(年度により変動するため最新情報は東京都公園協会へご確認ください)。

申請受付期間の目安許可予定日の目安
第1回5月上旬〜中旬9月下旬
第2回8月上旬〜中旬11月下旬
第3回10月中旬〜下旬翌年1月下旬

申請から合葬までの流れは、施設変更申請 → 現状回復工事(許可日から60日以内に完了)→ 改葬許可申請(豊島区)→ 納骨予約 → 遺骨の移送・納骨、という順番です。

注意

施設変更制度は「新たな使用料・管理料が不要になる」制度であり、墓石の撤去・原状回復にかかる費用そのものが免除されるわけではありません。この点を誤解して「墓じまい業者への依頼が一切不要」と考えてしまうと、後で想定外の費用が発生することがあります。事前に染井霊園管理所へ、ご自身のケースでの費用負担を確認しておくと安心です。

なお、染井霊園は東京都の令和7年度使用者募集における一般埋蔵施設の応募倍率が3.3倍、立体埋蔵施設は5.3倍でした。

▶おひとりさま・後継者なしのお墓問題

豊島区への改葬許可申請はどこに出せばいい?

改葬許可申請は、染井霊園が所在する豊島区の窓口で行います。窓口は豊島区役所本庁舎3階8番窓口の総合窓口課証明グループです。同じ豊島区内にある雑司ヶ谷霊園と共通の窓口です。

豊島区役所 総合窓口課証明グループ

住所:〒170-8422 東京都豊島区南池袋2-45-1(本庁舎3階8番窓口)

電話:03-3981-4766

必要書類は、改葬許可申請書、現在の埋葬・納骨地の管理者(染井霊園管理所)による証明書、改葬先の管理者が遺骨の受け入れを認める証明書です。手数料は無料です。郵送での申請にも対応していますが、事前に証明グループへ電話で問い合わせることが案内されています。ファクスでの申請は受け付けていません。

注意

染井霊園管理所(電話03-3918-3502)と、豊島区役所の改葬許可申請窓口(電話03-3981-4766)は別の連絡先です。霊園側の手続きと行政側の手続きで問い合わせ先が異なる点に注意してください。

豊島区「埋葬(納骨)してあるお骨を別の場所に移したいときは(改葬許可申請)」公式ページもあわせてご確認ください。

よくあるご質問

Q染井霊園の墓じまいに離檀料はかかりますか?

A.かかりません。染井霊園は東京都が運営する都立霊園で、寺院墓地のような檀家関係がそもそも存在しないためです。ただし、墓石の撤去費用(原状回復費用)や、閉眼供養を依頼する場合のお布施は別途発生します。

Q染井霊園管理所と豊島区役所、どちらに連絡すればいいですか?

A.手続きの内容によって異なります。墓所の返還・事前相談・改葬許可証への証明は染井霊園管理所(03-3918-3502)、改葬許可証の交付申請は豊島区役所総合窓口課証明グループ(03-3981-4766)が窓口です。両方の手続きが必要になるため、まずは霊園管理所へ事前相談することをおすすめします。

Q染井霊園の撤去費用の相場はいくらですか?

A.石材店の相場は1㎡あたり10〜20万円程度とされています。染井霊園には指定石材店制度がないため、複数の石材店から見積もりを取って比較することができます。正確な金額は区画の広さ・立地条件によって変わるため、必ず複数社に見積もりを依頼してください。

Q豊島区外に住んでいますが、染井霊園の墓じまいはできますか?

A.可能です。改葬許可申請は郵送でも対応していますが、事前に豊島区役所総合窓口課証明グループ(03-3981-4766)へ電話で問い合わせることが案内されています。詳しい必要書類も事前にご確認ください。

Q後継者がいない場合、染井霊園のお墓はどうなりますか?

A.管理料の未納が続くと無縁墓として扱われる可能性がありますが、その前に施設変更制度を利用して都の合葬埋蔵施設へ移行する選択肢があります。年3回募集があり、新たな使用料・管理料は不要になります。ただし原状回復費用は別途かかるため、早めに染井霊園管理所へ相談することをおすすめします。

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監修

お墓のミカタ 編集長

お墓のミカタ編集部

お墓をどうするかで悩む方に向けて、選択肢と判断材料を分かりやすくお届けすることを目指しています。記事内の法的手続きや費用に関する情報は、公的機関の資料や業界資料を参考に作成しておりますが、最新の情報は必ず各自治体・関連事業者にご確認ください。

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