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墓じまいのお布施相場3〜10万円|閉眼供養・離檀料・開眼供養の金額と渡し方マナー【2026年版】

墓じまいのお布施は3〜10万円、離檀料は0〜20万円、改葬先での開眼供養は1〜5万円が相場(いずれも法的義務なし)。宗派別の呼び方・金額差、封筒の書き方、渡すタイミングを完全解説。【2026年版】

10分で読めます最終更新: 2026.07.19

この記事の監修者

お墓のミカタ 編集長

お墓のミカタ編集部

目次

  1. 1.墓じまいでお寺に払うお金は何種類ある?
  2. 2.閉眼供養(魂抜き)のお布施はいくら包めばよいか?
  3. 3.離檀料は払わないといけない?相場と交渉のポイントは?
  4. 4.改葬先での開眼供養にもお布施は必要か?
  5. 5.仏壇じまいのお布施も別途必要になる場合がある
  6. 6.お布施以外にも渡すお金はある?
  7. 7.お布施の包み方・表書き・渡し方のマナーは?
  8. 8.宗派によってお布施の相場や儀式の名前は変わる?
  9. 9.金額に迷ったらどう判断すればよいか?
  10. 10.菩提寺に閉眼供養を断られた・高額請求された場合はどうするか?

墓じまいでお寺に払うお金は何種類ある?

墓じまいで発生するお布施・お礼は主に3種類です。「元のお墓」と「新しい供養先」それぞれで、別々にお金が発生する点を押さえておくと全体像がつかみやすくなります。

項目相場誰に・いつ渡すか法的義務
閉眼供養のお布施3〜10万円元のお墓の菩提寺・僧侶へ(墓石撤去の前)なし(慣習)
離檀料0〜20万円元のお墓の菩提寺へ(檀家をやめる場合のみ)なし(感謝の気持ち)
開眼供養のお布施1〜5万円新しい供養先の僧侶へ(改葬先への納骨時)なし(慣習)

離檀料は「檀家をやめる」場合のみ発生するお金で、公営・民営霊園(寺院墓地ではない)の場合はそもそも発生しません。一方、閉眼供養と開眼供養は宗教的な儀式へのお布施のため、寺院墓地・公営霊園を問わず必要になるケースが多いです。

どれも「これが正解」という決まった金額はありません。だからこそ「いくら包めばいいのか分からない」と悩む方が多いのです。

この記事では、お布施と離檀料の相場、宗派による違い、金額の決め方、包み方と渡し方のマナーを解説します。

▶墓じまいとは?費用・流れ・手続きを完全解説

閉眼供養(魂抜き)のお布施はいくら包めばよいか?

閉眼供養とは何か?

閉眼供養(へいがんくよう)とは、お墓に宿った故人の魂を抜くための法要です。「魂抜き」「お性根抜き」とも呼ばれます。墓石を撤去する前に行う儀式で、僧侶が墓前で30分程度の読経を行います。閉眼供養をしないと、石材店が工事を断るケースもあります。

お布施の相場はいくらか?

状況相場
一般的な閉眼供養3〜5万円
檀家として長くお世話になった場合5〜10万円
複数の法要を同時に行う場合5〜15万円

鎌倉新書「お墓の消費者全国実態調査(2024年版)」でも、閉眼供養のお布施は3〜10万円の範囲が多数を占めています。普段の法要(年忌法要等)で包む金額と同程度が目安です。

菩提寺との関係性別の目安

ケース状況お布施の目安
A代々お世話になっている菩提寺に依頼する5万〜10万円
B菩提寺はあるが付き合いは薄い・数年ぶり3万〜5万円
Cネット・僧侶派遣サービスで手配する(定額制)3万〜4万円
D浄土真宗(遷仏法要・遷座法要)3万〜5万円

菩提寺がない、または公営・民営霊園のお墓の場合は、インターネットの僧侶派遣サービスを利用する方法もあります。多くのサービスが3万〜4万円の定額制で、宗派を指定して依頼できます。

金額に迷ったらどうすればよいか?

  • お寺に直接聞いても大丈夫です。「閉眼供養のお布施はおいくらが相場でしょうか」と尋ねれば、具体的な金額を教えてくれるお寺も多いです
  • 親族に確認するのも有効です。同じお寺の檀家をしている親戚がいれば、「法要の時いくら包んでいる?」と聞くと参考になります

離檀料は払わないといけない?相場と交渉のポイントは?

離檀料とは何か?

離檀料(りだんりょう)とは、檀家をやめる際にお寺に渡すお金です。これまでお世話になったことへの感謝の気持ちとして渡すもので、墓地、埋葬等に関する法律に法的な支払い義務はありません。

離檀料の相場はいくらか?

状況相場
一般的な場合5〜20万円
離檀料を求めないお寺0円
高額請求されるケース(トラブル)50〜300万円(法的根拠なし)

お寺によって対応は大きく異なります。「離檀料は不要です」というお寺もあれば、高額を請求してくるお寺もあります。

高額な離檀料を請求されたらどうすればよいか?

法的な支払い義務はないため、高額な離檀料に応じる必要はありません。ただし、お寺の協力がないと埋葬証明書の発行や遺骨の取り出しが難航する可能性があるため、関係を完全に壊すのは避けたい。

  1. 1まず「相場はいくらでしょうか」と確認する
  2. 2高額と感じたら「これまでの感謝を込めて○万円でお願いできませんか」と交渉する
  3. 3交渉がまとまらなければ、自治体の相談窓口や弁護士に相談する

▶離檀料の罠|払わないとどうなる?高額請求された時の完全マニュアル

改葬先での開眼供養にもお布施は必要か?

墓じまいのお布施というと「元のお墓を閉じるときの閉眼供養」だけを想像しがちですが、遺骨を新しい供養先(永代供養墓・樹木葬・新しいお墓など)に納める際には、別途「開眼供養(かいがんくよう)」のお布施が必要になる場合があります。

開眼供養とは何か?

新しい墓石や納骨施設に対して「魂を入れる」儀式です。閉眼供養(魂を抜く)とちょうど対になる儀式で、「入魂式」「お性根入れ」とも呼ばれます。

開眼供養のお布施の相場

状況相場
新しい墓石を建てる場合3〜5万円
永代供養墓・樹木葬(合祀型)に納める場合1〜3万円、または不要な施設もある
納骨堂に納める場合1〜3万円

合祀型の永代供養墓・樹木葬では、施設側の年間供養に開眼供養の意味合いが含まれており、個別のお布施が不要なケースも少なくありません。改葬先を決める段階で「開眼供養は必要ですか、費用はいくらですか」と確認しておくと、当日になって慌てずに済みます。

つまり、墓じまい全体でお寺・僧侶に渡すお金は「閉眼供養(元のお墓)+離檀料(檀家をやめる場合)+開眼供養(新しい供養先)」の最大3種類になる可能性がある、という全体像を押さえておくことが大切です。

仏壇じまいのお布施も別途必要になる場合がある

お墓の墓じまいとあわせて、実家の仏壇も処分する(仏壇じまいする)ケースは少なくありません。仏壇にも「開眼供養(魂入れ)」を行っている場合、処分前に「閉眼供養(魂抜き)」のお布施が別途必要です。

仏壇じまいのお布施の相場

項目相場
仏壇の閉眼供養(魂抜き)3〜5万円

お墓の閉眼供養と同じ日にまとめて依頼できる菩提寺もあれば、別日での対応が必要な場合もあります。浄土真宗の場合、仏壇の魂抜きも「遷仏法要」と呼ぶのが一般的です。

仏壇の処分方法(粗大ゴミ・仏壇店引き取り・不用品回収業者・寺院での供養処分など)や費用の詳しい比較は、仏壇の処分方法と費用|魂抜き・粗大ゴミ・買取・引取業者を徹底比較で解説しています。

お布施以外にも渡すお金はある?

閉眼供養の際、お布施以外にもお渡しするお金がある場合があります。

項目相場必要な場合
御車代5,000〜10,000円僧侶が遠方から来る場合
御膳料5,000〜10,000円法要後の会食に僧侶が出席しない場合

寺院の境内にお墓がある場合は、御車代は不要です。閉眼供養のみで会食をしない場合は、御膳料も不要です。

依頼方法別の支払い総額シミュレーション

依頼方法お布施御車代御膳料支払い総額
菩提寺の境内で行う5〜10万円不要不要5〜10万円
菩提寺が墓地まで来る3〜10万円5千〜1万円5千〜1万円4〜12万円
ネット手配の僧侶派遣3〜4万円5千〜1万円不要(多い)3.5〜5万円

お布施の包み方・表書き・渡し方のマナーは?

封筒の選び方はどうすればよいか?

  • 白い無地の封筒(郵便番号欄がないもの)を使う
  • 市販の「御布施」と印字された封筒でもOK
  • 二重封筒は避ける(「不幸が重なる」とされるため)

表書きはどう書けばよいか?

  • 上段:「御布施」(離檀料の場合も「御布施」でOK)
  • 下段:施主の姓名(フルネーム)
  • 薄墨ではなく、普通の黒墨で書く(お布施は弔事ではないため)

お金の入れ方はどうすればよいか?

  • 新札でなくてもいいが、きれいなお札を使う
  • お札の表面(肖像画のある面)が封筒の表側を向くように入れる

渡すタイミングはいつか?

  • 閉眼供養が始まる前に渡すのが一般的
  • 袱紗(ふくさ)に包んで持参し、お盆に載せて渡す
  • お盆がない場合は、袱紗の上に封筒を載せて差し出す
  • 「本日はお忙しいところありがとうございます。どうぞお納めください」と一言添える

離檀料を別に渡す場合はどうすればよいか?

閉眼供養のお布施と離檀料を同時に渡す場合、封筒を分ける必要はありません。1つの封筒にまとめて「御布施」として渡してOKです。金額を分けたい場合は、封筒を2つ用意し、1つは「御布施」、もう1つは「御礼」と書いて渡します。

宗派によってお布施の相場や儀式の名前は変わる?

閉眼供養の呼び方は宗派によって異なりますが、お布施の相場が大きく変わるわけではありません。

宗派閉眼供養の呼び方お布施の目安
浄土宗閉眼供養・魂抜き3〜10万円
浄土真宗遷仏法要(せんぶつほうよう)・遷座法要(せんざほうよう)3〜5万円
曹洞宗・臨済宗閉眼供養・撥遣式(はっけんしき)3〜10万円(禅宗は1〜3万円程度という情報源もあり)
真言宗閉眼供養・魂抜き5〜10万円
日蓮宗閉眼供養・魂抜き3〜10万円

浄土真宗は「閉眼供養」と呼びません。浄土真宗では「お墓や位牌に魂が宿る」という考え方をしないため、「魂を抜く」ことを前提とした閉眼供養は行わず、代わりに「ご本尊(阿弥陀如来)に移動していただく」という意味合いの遷仏法要、または遷座法要という儀式を行います。菩提寺が浄土真宗の場合は「閉眼供養をお願いします」ではなく「遷仏法要(または遷座法要)をお願いしたい」と伝えるとスムーズです。

曹洞宗については、「1〜3万円程度が目安」という情報源と「他宗派と同じ3〜10万円」という情報源の両方があり、金額の幅にばらつきがあります。これは宗派そのものよりも、菩提寺との関係の深さや地域の慣習による差が大きいためと考えられます。曹洞宗に限らず、正確な金額は最終的に菩提寺へ直接確認することをおすすめします。

金額に迷ったらどう判断すればよいか?

お布施の金額に正解はありません。悩んだら「普段の法要で包んでいる金額と同程度」を目安にしてください。

それも分からない場合は、お寺に直接聞くか、親族に確認するのが一番確実です。聞くことは失礼ではありません。知らなくて当然のことです。

重要

お布施は墓じまい費用全体の中では比較的小さい部分です。お布施の金額を気にしすぎるよりも、撤去費用の相見積もりや改葬先の選び方で費用を最適化する方が、全体の節約効果は大きいです。

菩提寺に閉眼供養を断られた・高額請求された場合はどうするか?

稀にですが、菩提寺から閉眼供養を断られたり、想定外の高額を請求されるケースがあります。

断られた場合の対処法

菩提寺に閉眼供養を断られた場合は、同じ宗派の別の寺院に依頼できます。各宗派の宗務庁に「○○宗の寺院を紹介してほしい」と相談する方法もあります。

高額を請求された場合の対処法

お布施に法的な「定価」はなく、任意の金額です。ただし、離檀に際して過大な金額を要求することは社会的に問題視されています。

対処ステップ内容
まず確認「他のお寺ではどのくらいが相場ですか?」と尋ねる
交渉「これまでの感謝を込めて○万円でお願いできませんか」と伝える
相談弁護士・行政書士・消費生活センターに相談する
重要

お布施を払わないと遺骨の取り出しができないと言われるケースがありますが、改葬は法的な権利であり、寺院はこれを不当に拒否できません(墓地埋葬法第8条)。

▶離檀料の罠|払わないとどうなる?高額請求された時の完全マニュアル

よくあるご質問

Qお布施はいくら包めばいい?

A.閉眼供養のお布施は3〜10万円が相場です。普段の法要で包んでいる金額と同程度が目安。分からない場合はお寺に直接聞いても失礼ではありません。

Q離檀料は必ず払わないといけない?

A.法的な支払い義務はありません。これまでの感謝の気持ちとして渡すもので、金額は話し合いで決まります。高額な請求をされた場合は、弁護士や自治体の相談窓口に相談してください。

Qお布施と離檀料は一緒に渡していい?

A.1つの封筒にまとめて「御布施」として渡してOKです。分けたい場合は、封筒を2つ用意し「御布施」と「御礼」と書いて渡します。

Q閉眼供養をしなくても墓じまいできる?

A.法的には必須ではありませんが、多くの石材店は閉眼供養が済んでいないと工事を断ります。宗教的なマナーとして行うのが一般的です。

Q浄土真宗なのでお布施は不要と言われましたが本当ですか?

A.浄土真宗では「魂が宿る」という考え方をしないため「魂抜き」という表現は使いません。ただし「遷仏法要(せんぶつほうよう)」という儀式を行うのが一般的で、お布施(3〜10万円程度)は必要です。担当住職にご確認ください。

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監修

お墓のミカタ 編集長

お墓のミカタ編集部

お墓をどうするかで悩む方に向けて、選択肢と判断材料を分かりやすくお届けすることを目指しています。記事内の法的手続きや費用に関する情報は、公的機関の資料や業界資料を参考に作成しておりますが、最新の情報は必ず各自治体・関連事業者にご確認ください。

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実際にお墓の問題を乗り越えた方の体験談を読むと、次のステップが見えてくることがあります。

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