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納骨堂の選び方|種類・費用・確認事項を徹底解説【2026年版】

納骨堂の費用は5〜150万円と幅広く、タイプによって大きく異なります(ロッカー型:5〜30万円、仏壇型:30〜100万円、自動搬送型:50〜150万円)。選ぶ際は費用だけでなく、個別安置期間・合祀条件・廃業リスク・宗教条件の4点を事前に確認しておくと安心です。【2026年版】

10分で読めます最終更新: 2026.06.14

この記事の監修者

お墓のミカタ 編集長

お墓のミカタ編集部

墓じまい 完全ガイドシリーズ

墓じまいの全体像・手続き・費用を一から確認する

目次

  1. 1.納骨堂とはどんな施設か?お墓との違いは?
  2. 2.納骨堂にはどんな種類があるか?それぞれの特徴は?
  3. 3.費用の相場はいくらか?内訳と追加費用の確認ポイントは?
  4. 4.公営と民営・寺院運営の納骨堂で何が違うか?
  5. 5.個別安置期間と合祀の仕組みはどう確認するか?
  6. 6.廃業・閉鎖リスクはどう見極めるか?
  7. 7.見学・契約前に確認すべきことは何か?

納骨堂とはどんな施設か?お墓との違いは?

納骨堂とは、屋内の建物の中に遺骨を安置する供養施設です。屋外の墓地と異なり、天候を問わず参拝でき、掃除の手間がかからないことが特徴です。

お墓(屋外墓地)との主な違い:

項目納骨堂屋外のお墓
場所屋内(建物内)屋外(霊園・寺院)
掃除施設側が管理自分で行う
参拝雨天・冬季でも快適天候の影響を受ける
初期費用5〜150万円100〜300万円
後継者不要な施設が多い必要なことが多い
宗教宗教不問が多い宗派の指定がある場合も

納骨堂は「墓じまい後の新しい安置先」「後継者がいない方の選択肢」「都市部でお墓を持ちたい方」に選ばれることが多くなっています。

厚生労働省「衛生行政報告例」によると、納骨堂の数は2010年以降で約1.5倍に増加しており、都市部を中心に普及が進んでいます。

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納骨堂にはどんな種類があるか?それぞれの特徴は?

納骨堂には大きく5つのタイプがあります。費用・広さ・参拝のしやすさが異なるため、自分の状況に合ったタイプを選ぶことが重要です。

ロッカー型とはどんなタイプか?

コインロッカーのような棚に骨壺を納めるシンプルなタイプ。費用が最も安く、都市部の寺院に多く見られます。

  • 費用目安:5〜30万円
  • 個別安置期間:33回忌まで(施設による)
  • 参拝:棚の前で手を合わせる形式
  • こんな方に向いている:費用を抑えたい、シンプルでよい

仏壇型とはどんなタイプか?

個別の仏壇スペースを設けたタイプ。写真や位牌を飾れるため、自宅の仏壇に近い雰囲気で参拝できます。

  • 費用目安:30〜100万円
  • 個別安置期間:33〜50回忌まで(施設による)
  • 参拝:個別の仏壇前で参拝
  • こんな方に向いている:本格的な参拝の場を持ちたい

自動搬送型とはどんなタイプか?

ICカードや番号を使って参拝ブースを呼び出すと、自動で骨壺が運ばれてくる最新式のタイプ。「ビル型納骨堂」とも呼ばれます。

  • 費用目安:50〜150万円
  • 個別安置期間:33〜50回忌まで(施設による)
  • 参拝:専用ブースで骨壺と向き合える
  • こんな方に向いている:プライバシーを確保しながら参拝したい

位牌型とはどんなタイプか?

骨壺は合祀棚に安置し、位牌のみを個別に安置するタイプ。費用が低めで、寺院が運営するものに多いです。

  • 費用目安:3〜20万円
  • 参拝:位牌を前に手を合わせる
  • こんな方に向いている:費用を抑えつつ個別の位牌を持ちたい

墓石型とはどんなタイプか?

屋内に小型の墓石を並べるタイプ。屋外のお墓に近い雰囲気を室内で実現します。

  • 費用目安:50〜200万円
  • こんな方に向いている:屋内でもお墓らしい形にこだわりたい

費用の相場はいくらか?内訳と追加費用の確認ポイントは?

納骨堂の費用は「初期費用(永代使用料)」「年間管理料」「その他オプション」の3つに分かれます。

タイプ別の費用相場(初期費用):

タイプ初期費用の目安年間管理料
位牌型3〜20万円5,000〜1万円
ロッカー型5〜30万円1〜3万円
仏壇型30〜100万円1〜3万円
自動搬送型50〜150万円1〜3万円
墓石型50〜200万円1〜3万円

鎌倉新書「お墓の消費者全国実態調査(2024年版)」によると、納骨堂の平均購入価格は約72万円で、樹木葬(約67万円)と並んで一般墓(約110万円)より低い水準です。

追加で発生しやすい費用:

  • 開眼供養(魂入れ)のお布施:3〜5万円(寺院運営の場合)
  • 彫刻費用(銘板・位牌への文字入れ):1〜3万円
  • 遺骨を複数体納める場合の追加費用:1体あたり3〜30万円

契約前に「総額」を試算するためのポイント:

  1. 1初期費用(永代使用料)
  2. 2年間管理料 × 使用見込み年数
  3. 3合祀に移行するまでの個別安置期間
  4. 4複数体納骨の場合の追加費用

この4つを合算すると、10〜30年間の「実質総額」が見えてきます。初期費用が安くても管理料が高い場合は、長期的なコストが逆転することがあります。

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公営と民営・寺院運営の納骨堂で何が違うか?

納骨堂は運営主体によって「公営」「民営」「寺院運営」の3つに分かれます。それぞれに特徴があります。

公営納骨堂の特徴:

  • 運営:都道府県・市区町村
  • 費用:最も安い(数万〜20万円程度)
  • 宗教:宗教不問
  • 申込:抽選制(倍率が高い地域も)
  • 資格:自治体の居住条件がある場合が多い

民営納骨堂の特徴:

  • 運営:民間企業・NPO法人
  • 費用:幅広い(5〜150万円)
  • 宗教:宗教不問が多い
  • 申込:先着・選考制(申込みやすい)
  • 立地:都市部に多い

寺院運営の納骨堂の特徴:

  • 運営:お寺
  • 費用:5〜100万円
  • 宗教:同宗派・宗教不問の両パターンあり
  • 申込:受け入れ条件がある場合も
  • 特徴:僧侶による定期的な供養がある

おすすめの選び方:

  • 費用を抑えたい → 公営(ただし申し込み条件を確認)
  • 宗教不問・早く決めたい → 民営
  • 供養のサービスを重視する → 寺院運営

お墓のミカタが納骨堂を選んだ60人に調査したところ、「宗教不問かどうか」を最初の条件にした方が68%、「アクセスのよさ」を重視した方が72%という結果でした(お墓のミカタ調べ、2025年10月実施)。

個別安置期間と合祀の仕組みはどう確認するか?

納骨堂を選ぶ際に最も見落とされやすい確認事項が「個別安置期間」と「合祀の条件」です。

個別安置期間とは?

納骨堂では多くの場合、「最初の○年間は個別の区画に安置し、その後は合祀(共同の場所に移す)」という契約になっています。

一般的な個別安置期間の目安:

  • 33回忌(約33年)まで:最も一般的
  • 50回忌まで:長期安置を希望する方向け
  • 永続個別:追加費用で個別安置を延長できる施設も

合祀への移行時のポイント:

  • 合祀後は遺骨を個別に取り出すことができなくなります
  • 合祀の時期を知らせてくれる施設と、自動的に移行する施設があります
  • 「永代供養(合祀)」を最初から選ぶ場合は費用を抑えられます

契約前に書面で確認しておきたい事項:

  1. 1個別安置期間は何年か
  2. 2合祀への移行条件(期間満了・管理料未納・申請など)
  3. 3合祀前に家族への通知はあるか
  4. 4個別安置を延長できるか(費用は?)
  5. 5合祀後の場所(施設内か、外部の霊園か)
重要

「永代供養」の表記があっても、個別安置期間が設定されている場合があります。「永代=ずっと個別安置」ではないため、契約書の内容を事前に確認しておくと安心です。

廃業・閉鎖リスクはどう見極めるか?

近年、民営の納骨堂が経営難により閉鎖・廃業するケースが増えています。納骨堂を選ぶ際は、廃業リスクの見極めが重要です。

廃業リスクが高い施設の特徴:

  • 設立から間もない(5年未満)
  • 運営会社の財務情報が公開されていない
  • 異常に安い価格設定(相場の半額以下)
  • 管理料が「永年無料」など不自然な条件
  • 見学時に担当者が曖昧な回答をする

廃業時に遺骨はどうなるか?

施設が廃業した場合、墓地、埋葬等に関する法律第10条・第11条に基づき、都道府県知事の許可なく廃止はできません。しかし実際には:

  • 後継施設に遺骨が引き継がれる
  • 遺族が自ら遺骨を引き取る必要が生じる
  • 合祀施設に移される

というケースが多く、家族への連絡が遅れることもあります。

廃業リスクを下げる選び方:

  1. 1設立10年以上の施設を優先する
  2. 2運営母体(寺院・上場企業・宗教法人)を確認する
  3. 3廃業時の対応方針を書面で確認しておく
  4. 4公営施設(自治体運営)を検討する

廃業時の対応について書面で確認しておきたい項目:

  • 「廃業時は○○施設に引き継ぐ」などの契約条件
  • 廃業通知をいつ・どのように行うか
  • 遺骨の移送費用の負担者は誰か

見学・契約前に確認すべきことは何か?

実際に納骨堂を見学する前と、契約の前に確認しておきたい事項をまとめます。

見学時のチェックリスト:

  • 施設の清潔さ・明るさ(参拝しやすい雰囲気か)
  • 参拝ブースの数(混雑時に待ち時間が長くないか)
  • アクセス(最寄り駅からの距離・駐車場の有無)
  • バリアフリー対応(高齢者・車いすでも参拝できるか)
  • 年忌法要を行えるスペースがあるか

契約前に書面で確認すべき事項:

  1. 1宗教・宗派の条件(宗教不問か、○○宗のみか)
  2. 2個別安置期間と合祀の条件
  3. 3遺骨の数の上限(1区画に何体まで)
  4. 4年間管理料の値上げ実績・見通し
  5. 5廃業時の対応方針
  6. 6契約解除・遺骨の取り出しは可能か(費用は)
  7. 7後継者がいない場合の手続き方法

複数施設を比較するためのポイント:

  • 3施設以上から資料請求する
  • 同じ条件(安置期間・体数・付帯サービス)で費用を比較する
  • 見学は2施設以上行い、スタッフの対応も評価する
ヒント

「資料請求」はほぼすべての施設が無料で対応しています。まずは資料を集めて比較してから、気になる施設を見学するという順序が、自分に合った施設を見つけやすくなります。

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よくあるご質問

Q納骨堂と永代供養墓の違いは何ですか?

A.納骨堂は屋内施設に遺骨を個別(または一定期間)安置する施設です。永代供養墓は期間後に合祀(共同安置)を前提とした供養形態で、屋外・屋内の両方に存在します。「永代供養付き納骨堂」という施設もあり、個別安置期間終了後に合祀へ移行する契約が主流です。

Q納骨堂の費用は一括払いのみですか?

A.初期費用(永代使用料)は一括払いが基本ですが、一部の施設では分割払いに対応しています。年間管理料は毎年払いが一般的ですが、10〜20年分を一括前払いできる施設もあります。資料請求時に支払い方法の選択肢を確認してください。

Q宗教不問の納骨堂はありますか?

A.多数あります。民営の納骨堂の多くは「宗教不問」で、戒名なし・無宗教の方も利用できます。寺院運営の納骨堂は同宗派を条件とする施設もありますが、宗教不問の寺院も増えています。資料請求時や見学時に「戒名なしで利用できるか」「宗派の条件はあるか」を書面で確認してください。

Q納骨堂に安置した遺骨は後から取り出せますか?

A.個別安置期間中は取り出せる施設がほとんどです。改葬(別の施設に移す)する場合は、現在の施設の許可証と市区町村役所の改葬許可申請が必要になります。合祀後は個別の遺骨を取り出すことが難しくなるため、合祀前に取り出しを希望する場合は早めに施設へ相談してください。

Q納骨堂が廃業・閉鎖したらどうなりますか?

A.施設が廃業する場合、法律上は都道府県知事への届出が必要です。多くの場合、後継施設への遺骨の引き継ぎ、または遺族への返還という形で対応されます。ただし連絡が遅れるケースもあるため、契約時に「廃業時の対応方針」を書面で確認しておくことが重要です。設立から10年以上の実績ある施設や公営施設を選ぶとリスクを下げられます。

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監修

お墓のミカタ 編集長

お墓のミカタ編集部

お墓をどうするかで悩む方に向けて、選択肢と判断材料を分かりやすくお届けすることを目指しています。記事内の法的手続きや費用に関する情報は、公的機関の資料や業界資料を参考に作成しておりますが、最新の情報は必ず各自治体・関連事業者にご確認ください。

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