墓じまい

墓じまいに補助金・助成金はある?自治体別の制度と申請方法

「墓じまいの費用が高くて困っている」方へ朗報。国・自治体の補助金制度の実態と、費用を少しでも抑えるための正しい知識・代替手段をまとめました。

8分で読めます公開日: 2025.03.24

この記事の監修者

お墓のミカタ 専門アドバイザー

終活・お墓コンサルタント

目次

  1. 1.墓じまいに国の補助金はある?正直な現状
  2. 2.一部の自治体が行っている「墓じまい支援」の実例
  3. 3.墓じまいの費用を少しでも抑える3つの正攻法

墓じまいに国の補助金はある?正直な現状

結論から言うと、「墓じまい」を対象とした国(国土交通省・厚生労働省等)の補助金制度は現時点(2025年)では存在しません

墓地・納骨堂の整備に対する補助金は一部の自治体にありますが、個人の墓じまい費用を直接補助する制度ではありません。

ただし、以下のような間接的に費用負担を軽減できる制度や選択肢は存在します。

【費用を減らすための合法的な方法】

① 自治体の「墓地整備・返還支援」制度を調べる(一部自治体のみ)

② 「生活困窮者自立支援制度」による相談(費用支払いが困難な場合)

③ 石材店複数社の相見積もりで費用を削減(20〜30%の差が出るケースあり)

④ 補助が出る改葬先(自治体運営霊園)を選ぶ

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一部の自治体が行っている「墓じまい支援」の実例

国の制度はないものの、過疎化や無縁墓問題に直面している地方自治体の一部が独自の支援制度を設けています

【実例①:長崎市「墓地整備支援補助金」】

長崎市では、市内の無縁墓・管理不能墓の整理を促進するため、一定の条件を満たす場合に墓石撤去費用の一部を補助する制度があります(※制度内容は年度により変更される場合があります)。

【実例②:島根県の一部市町村】

過疎地域での墓地集約化事業として、行政が仲介する形での墓地返還支援が行われているケースがあります。

【確認する方法】

① 対象の墓地がある市区町村の 「環境課」「市民課」「墓地担当窓口」 に問い合わせる

② 「墓じまい 助成金 [市区町村名]」でweb検索する

③ 都道府県の社会福祉協議会に相談する

【注意】 悪質な業者の中には「補助金が使えます」と嘘をついて契約させようとするケースがあります。必ず自治体の窓口で直接確認してください。

墓じまいの費用を少しでも抑える3つの正攻法

補助金が使えない場合でも、以下の方法で費用を大幅に抑えることができます。

方法①:複数の石材店から相見積もりを取る(最重要)

同じ作業でも業者によって費用が2倍以上異なることがあります。最低でも3社から見積もりを取り、内訳を比較しましょう。「撤去費・産廃処分費・離壇供養費」が分けて明示されているかも確認ポイントです。

方法②:改葬先を「自治体運営の公営霊園」にする

改葬先として民間霊園より費用が安い自治体運営の公営霊園(樹木葬コーナーや合祀棟)を選ぶことで、改葬先コストを抑えられます。ただし抽選制の場合が多く、応募から入居まで時間がかかることに注意。

方法③:生前に準備しておく(「終活」として)

緊急性の低い段階で複数社と交渉すると、値引き交渉の余地が生まれます。急いで決める状況では業者に足元を見られやすくなります。

【墓じまいの費用目安】

項目費用目安
墓石解体・撤去・産廃処分10〜30万円
閉眼供養(お布施)3〜5万円
離檀料(寺院の場合)0〜20万円
改葬許可申請費0〜数千円
改葬先の費用3万〜150万円
合計20〜200万円

よくあるご質問

Q.墓じまいに国の補助金はありますか?

A.2025年時点では、個人の墓じまい費用を直接補助する国の制度はありません。一部の地方自治体が独自の支援制度を設けているケースがあります。まず対象の墓地がある市区町村の窓口(環境課・市民課など)に問い合わせてみてください。

Q.お金がなくて墓じまいができない場合はどうすればいいですか?

A.いくつかの選択肢があります。①複数業者の相見積もりで費用を下げる②改葬先を安価な合祀墓(3〜5万円)にする③寺院との離檀料交渉で減額を求める④生活困窮者自立支援制度の相談窓口に相談する、などです。「お金が用意できるまで現状維持」という選択肢も、急がなければ問題ありません。

Q.「墓じまい費用の補助金がある」と業者に言われました。本当ですか?

A.ほとんどの場合は事実と異なります。国の補助金制度は存在せず、自治体独自の制度も非常に限定的です。「補助金がある」という話で契約を急かす業者は悪質な可能性があります。必ず自治体の窓口に直接確認してから契約してください。

Q.墓じまいの費用の相場はいくらですか?

A.墓石の解体・撤去で10〜30万円、お寺の場合は閉眼供養・離檀料で3〜25万円、改葬先の費用で3〜150万円が目安です。全体では小規模・近距離の場合で20〜50万円、大規模・遠方・離檀料が高い場合は100〜200万円になることもあります。複数業者からの見積もり比較が必須です。

Q.墓じまいせずに、お墓を自治体に返還することはできますか?

A.はい、可能です。多くの霊園の使用規則に「使用権の返還」に関する規定があります。ただし、返還前に墓石の撤去(原状回復)が必要なことがほとんどで、その費用(5〜30万円)は使用者負担です。寺院墓地の場合は離檀の手続きも必要になります。

監修

お墓のミカタ 専門アドバイザー

終活・お墓コンサルタント

お墓掃除・墓じまいに関する情報を、一般の方にもわかりやすくお届けすることを目指しています。記事内の法的手続きや費用に関する情報は、公的機関の資料や業界資料を参考に作成しておりますが、最新の情報は必ず各自治体・関連事業者にご確認ください。

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