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墓じまいした後の供養はどうする?5つの選択肢を費用・特徴で比較

墓じまい後の主な供養先は①永代供養墓(合祀型)②個別型永代供養墓③樹木葬④納骨堂⑤散骨・手元供養の5つ。費用は合祀型なら3万〜30万円、個別樹木葬なら30万〜150万円。後悔しない供養先の選び方と各選択肢の特徴を詳しく解説します。

12分で読めます最終更新: 2026.03.21

この記事の監修者

お墓のミカタ 専門アドバイザー

終活・お墓コンサルタント

墓じまい 完全ガイドシリーズ

墓じまいの全体像・手続き・費用を一から確認する

目次

  1. 1.墓じまい後の供養先、何を基準に選べばよいか?
  2. 2.永代供養墓(合祀型)はどんな供養先か?
  3. 3.樹木葬・自然葬はどんな人に向いているか?
  4. 4.納骨堂を改葬先に選ぶメリット・デメリットは何か?
  5. 5.手元供養・分骨という選択肢もあるか?

墓じまい後の供養先、何を基準に選べばよいか?

墓じまいで遺骨を取り出した後、どこに移すかを「改葬先」または「供養先」と呼びます。選択肢は複数ありますが、正解は一つではなく、家族の状況や価値観によって変わります

選択の基準になる3つの問い

  1. 1後継者はいるか? → いない場合は管理不要の永代供養型が向いている
  2. 2お参りをどのくらいしたいか? → 近くに行ける場所を選ぶと後悔が少ない
  3. 3予算はどのくらいか? → 合祀型(低価格)から個別樹木葬(高価格)まで幅がある
重要

合祀型の永代供養墓は一度納骨すると遺骨を取り出すことができません。決める前に家族全員で合意しておきましょう。

▶墓じまいとは?全体像の解説

永代供養墓(合祀型)はどんな供養先か?

永代供養墓の「合祀型(ごうしがた)」は、複数の方の遺骨を一つの区画に一緒に埋葬する形式です。霊園・寺院が管理を引き継ぐため、後継者が不要です。

特徴

  • 費用:3万〜30万円(最も低価格)
  • 管理:施設側が永続的に管理(管理費不要のケースが多い)
  • お参り:合祀墓または供養塔の前で行う
  • 遺骨:一度埋葬すると取り出し不可

向いている人

  • 後継者がいない・一人っ子・おひとりさまの方
  • 費用を最小限に抑えたい方
  • 「手を合わせる場所があればよい」という方

注意点

  • 「個人のお墓がなくなることへの罪悪感」を後から感じる方も一定数います
  • 合祀前に家族全員の合意を取っておきましょう

▶永代供養のデメリット・後悔しない選び方

樹木葬・自然葬はどんな人に向いているか?

樹木葬は、墓石の代わりに木・花・芝を墓標として遺骨を埋葬する方式です。里山型(自然の山林)と公園型(霊園内の区画)の2種類が主流です。

費用

  • 個別型:30万〜150万円(一定期間個別管理後、合祀)
  • 合祀型:10万〜50万円

メリット

  • 自然な環境でのお参りができる
  • 後継者が不要なプランが多い
  • 「お墓らしくない」デザインが好まれている

デメリット

  • 里山型は都市部からアクセスが不便なことがある
  • 個別型でも一定期間後は合祀されるプランが多い
  • ペットと一緒に入れる施設も増えている

散骨(海洋散骨)との違い

散骨は遺骨を粉砕して海や山に撒く方法で、「お参りできる場所がない」というデメリットがあります。自然に還ることへの希望がある方向きです。

▶樹木葬とは?費用・選び方の完全ガイド

▶散骨(海洋散骨)とは?費用・注意点まとめ

▶樹木葬と納骨堂の違いを徹底比較

納骨堂を改葬先に選ぶメリット・デメリットは何か?

納骨堂は、建物内の区画に遺骨を保管する施設です。都市部に多く、アクセスの良さが最大の特徴です。

主な種類

  • ロッカー型:ロッカーに骨壺を安置(15万〜50万円)
  • 自動搬送型(仏壇型):ICカードをかざすと参拝ブースに骨壺が運ばれてくる(50万〜150万円)
  • 位牌型:遺影・位牌を飾れるタイプ(30万〜100万円)

メリット

  • 駅近・都市部など立地がよい施設が多い
  • 天候に左右されずにお参りできる
  • 空調管理されているため遺骨の保管環境がよい

デメリット

  • 施設によっては永続性のリスクがある(施設が閉鎖した場合の移転コスト)
  • 年間管理費が発生するケースが多い
  • 「お墓らしさ」を求める方には物足りなさを感じることがある
ヒント

納骨堂を選ぶ際は「何年間個別安置されるか」と「その後はどうなるか(合祀か永続個別か)」を必ず確認しましょう。

▶納骨堂の選び方完全ガイド

手元供養・分骨という選択肢もあるか?

「遺骨を手元に置いておきたい」という方向けに、手元供養という選択肢もあります。

手元供養とは

遺骨の全部または一部を自宅で保管・供養する方法です。小さな骨壺や手元供養品(ペンダント・指輪など)に収める形が一般的です。

費用

  • 手元供養品:3,000円〜10万円程度
  • 収骨容器・ミニ骨壺:5,000円〜3万円程度

分骨(ぶんこつ)という方法

遺骨の一部は改葬先(永代供養墓・樹木葬等)に収め、残りを自宅で手元供養する「分骨」も可能です。

「手元に置きたいけれど、供養先も確保したい」という両立ができます。分骨証明書が必要なため、改葬前に石材店・霊園に申し出ておきましょう。

注意

自宅での遺骨保管は法律上問題ありませんが、「次の世代に負担をかけない」ためには最終的な供養先を決めておくことが大切です。

▶手元供養とは?種類・費用・選び方

▶墓じまいで取り出した遺骨の7つの選択肢

よくあるご質問

Q墓じまい後の供養先を決める前に遺骨はどこに置いておけばいいですか?

A.改葬先が決まるまでの間、遺骨は自宅で保管することが可能です。ただし改葬許可証の有効期限(自治体によって異なる)がある場合もあるため、取り出し後は早めに改葬先を決めることをおすすめします。

Q永代供養にすると、後からやっぱり取り出したいとなった時にどうなりますか?

A.合祀型の場合、一度納骨すると遺骨の取り出しはできません。後悔しないよう、合祀前に十分な話し合いをしてください。個別安置型(一定期間個別保管)を選ぶと、その期間内は取り出し可能なケースが多いです。

Q供養先を後から変更することはできますか?

A.合祀型以外は改葬(再度引越し)が法律上可能です。ただし改葬許可の再申請や費用が再度かかります。最初から「長く続けられる供養先」を選ぶことが一番の近道です。

監修

お墓のミカタ 専門アドバイザー

終活・お墓コンサルタント

お墓をどうするかで悩む方に向けて、選択肢と判断材料を分かりやすくお届けすることを目指しています。記事内の法的手続きや費用に関する情報は、公的機関の資料や業界資料を参考に作成しておりますが、最新の情報は必ず各自治体・関連事業者にご確認ください。

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