墓じまいをすると仏壇も手放す?位牌を残す・移す・手放す3つの選択肢
墓じまいをしても、仏壇や位牌を手放す義務はありません。墓じまい(お墓の解体・遺骨の移動)と仏壇・位牌の扱いは別の問題で、**残す・移す・手放すの3つから選べます**。位牌の移し方・家族との話し合い方・宗派や寺院に確認すべきことを整理します。
墓じまい 完全ガイドシリーズ
墓じまいの全体像・手続き・費用を一から確認する目次
墓じまいをすると仏壇も手放さなければならない?
結論から言うと、墓じまいをしたからといって、仏壇や位牌を手放す義務はありません。
墓じまいは「お墓(墓石)を撤去し、遺骨を別の場所へ移す」手続きです。一方、仏壇・位牌は自宅にあるものであり、法律上これらを規制する規定はありません(墓地、埋葬等に関する法律は墓地・埋葬・納骨に関する法律で、仏壇・位牌の設置や処分は対象外です)。
そのため、「お墓は墓じまいするが、仏壇・位牌はこれまで通り自宅に置いておく」という選択も問題なくできます。一方で、「これを機に仏壇・位牌も整理したい」と考える方がいるのも自然なことです。どちらが正解ということはなく、ご自身・ご家族の状況に合わせて考えれば大丈夫です。
次のセクションで、位牌・仏壇の具体的な選択肢を整理します。
位牌を残す・移す・手放す、それぞれの選択肢は?
位牌・仏壇の扱いは、大きく3つの方向性に分けられます。
| 選択肢 | 内容 | 手続きの目安 |
|---|---|---|
| 残す | 今の仏壇・位牌をそのまま自宅に置き続ける | 特に手続きは不要 |
| 移す | 新しい住まい・別の家族の家・永代供養施設などに移す | 場合によって閉眼供養・開眼供養が必要 |
| 手放す | 位牌・仏壇をお焚き上げや永代供養に出す | 閉眼供養が必要になることが多い |
- 残す:墓じまい後も、これまで通り自宅で手を合わせ続けたい場合の選択肢です。仏壇・位牌をそのまま置いておくだけなので、追加の手続きは基本的に不要です。
- 移す:引っ越しや同居に伴い、仏壇・位牌を新しい場所に移す場合です。詳しくは次のセクションで解説します。
- 手放す:仏壇・位牌を手放し、お焚き上げや永代供養に出す場合です。位牌・仏壇の閉眼供養の手順や処分方法別の費用比較は仏壇の処分方法と費用|魂抜き・粗大ゴミ・買取・引取業者を徹底比較で詳しく解説しています。
どれか一つにすぐ決める必要はありません。まずは「今はどうしたいか」を考えるところから始めれば十分です。
位牌だけを新しい場所に移すにはどうすればよいか?
位牌を新しい仏壇・新しい住まいに移す場合、状況によって必要な手続きが変わります。
- 仏壇ごと引っ越す場合:位牌を仏壇に安置したまま運ぶだけで済むことが多いですが、遠方への引っ越しや家の建て替えのタイミングでは、菩提寺に「魂抜き(閉眼供養)」と、移動後の「魂入れ(開眼供養)」が必要かどうかを確認しておくと安心です。
- 位牌を新しく作り替える場合:古い位牌から新しい位牌に魂を移す「位牌の入れ替え」を行う場合、閉眼供養・開眼供養の両方が必要になるのが一般的です。仏壇店や菩提寺に相談すると手配してもらえます。
- 位牌を寺院に預けて永代供養してもらう場合:管理する人がいない、今後も難しいという場合は、位牌の永代供養(合祀)という選択肢もあります。費用や条件は寺院・施設によって異なるため、資料請求や問い合わせの際に確認してください。
手続きの要否や費用は宗派・寺院・施設によって差があります。一律の金額や手順として断定はできないため、迷った場合はまず菩提寺や仏壇店に相談することをおすすめします。閉眼供養の一般的な流れ・お布施の相場は仏壇の処分方法と費用も参考にしてください。
家族と何を話しておくとよいか?
位牌・仏壇の扱いは、自分一人で決めるよりも、家族と共有しておいた方が後々の負担を減らせます。
- 誰が位牌・仏壇を引き継ぐか:今は自分が管理していても、将来的に誰が引き継ぐかを考えておくと、次の世代が困りにくくなります。
- 次の世代がどう考えているか:子や親族が「仏壇のある暮らし」に抵抗がない場合もあれば、住宅事情で難しい場合もあります。一度聞いておくだけでも準備になります。
- 今すぐ結論を出さなくても大丈夫:位牌・仏壇の方針は、墓じまいと同時に決めなくても構いません。まずは「今の状況」と「気持ち」を家族に共有しておくだけでも、十分な準備になります。
墓じまい全体の進め方・家族への相談の仕方は墓じまいとは?費用・流れ・手続きを完全解説、遺骨の行き先の選択肢は墓じまいで取り出した遺骨はどうする?7つの選択肢と費用・法的注意点もあわせてご覧ください。
宗派や寺院には何を確認するとよいか?
位牌に対する考え方は、宗派によって異なる場合があります。たとえば浄土真宗の一部の宗派では、位牌ではなく「法名軸」「過去帳」を用いる慣習があるとされていますが、地域や寺院によって扱いが異なることもあるため、一律に決めつけず、菩提寺に確認することをおすすめします。
確認しておくとよいポイントの例:
- 位牌に対する閉眼供養(魂抜き)・開眼供養(魂入れ)は必要か
- 位牌を新しい仏壇に移す際の作法はあるか
- 位牌を永代供養に出す場合の流れ・費用
墓じまいの閉眼供養・お布施の相場については墓じまいのお布施・離檀料の相場と渡し方でも解説しています。菩提寺がない場合や、聞きにくいと感じる場合は、仏壇店や葬儀社に相談する方法もあります。
よくあるご質問
Q位牌はいつまでに移さないといけませんか?
Q位牌を処分する費用はいくらですか?
Q仏壇を新しくする場合、位牌もすべて作り替える必要がありますか?
Q誰も位牌を引き継げない場合はどうすればいいですか?
監修
お墓のミカタ編集部
お墓をどうするかで悩む方に向けて、選択肢と判断材料を分かりやすくお届けすることを目指しています。記事内の法的手続きや費用に関する情報は、公的機関の資料や業界資料を参考に作成しておりますが、最新の情報は必ず各自治体・関連事業者にご確認ください。
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